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    生物地理学 (せいぶつちりがく、 英 :biogeography, biological geography)は、 地球 上の 生物 の 分布 とその関連を研究する 自然科学 の一部門である。 生物学 の一分野とも 自然地理学 の一分野ともされている。扱う対象によって動物地理学や植物地理学と ...

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生物地理学

生物地理学 せいぶつちりがく Biogeography
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

地球上における動物や植物などの分布と、その成因をあつかう地理学のこと。

多くの生物ではその分布圏がきまっている。その生物の分布を規定する要因としては、現在だけではなく、過去における気候土壌、地形(地形学)、生物相互の関係などがあり複雑である(生物多様性)。いずれの要因を重視するかで、生物地理学は分類地理学と生態地理学にわけられる。

II

分類地理学

地球上の生物分布を特徴ある生物相(ビオタbiota:ある地域における動植物の全種類)にもとづき地理的な各区域にわけて区分する地理学。環境条件から分類する生態地理学に対するものである。

世界の生物分布は、長い年月の種の進化と環境条件の影響をうけて、世界の各地域に固有種(特定地域にのみ分布する生物の種類)を生じてきた。また固有種や近縁種の分布を通じて過去における気候や地理的変動を類推することができる。その分布の区分のことを動物では動物地理区、植物では植物区系という。

1

動物地理区

地球上の各地域の動物相(ファウナfauna:ある地域内で見られる動物の全種類)をもとにして、ほかとは明確に区別できる特徴ある区域をさだめたもの。

動物地理区の設定は、P.L.スクレーターが鳥類の分布をもとに提唱し(1857)、陸生動物についてまとめたA.R.ウォーレスにより基礎が確立された(1876)。その後、部分的に多少の修正がなされているが、ウォーレスによる区分の基本的な部分に変更はなされていない(ウォーレス線)。

長い間、世界の動物地理区は旧北区、新北区、エチオピア区、東洋区、オーストラリア区、新熱帯区にわけられてきた。しかし近年では、動物地理区を北界、南界、新界の3つの界に大別し、それぞれの界の下に、全北区と旧熱帯区、オーストラリア区と大洋区、新熱帯区をもうけている。

また各区の下には亜区、地方がおかれている。しかし、これらの区域はすべての動物に適用できるものではない。たとえば昆虫などでは、この区分がさらに細分化されるが、動物の種類によって移動能力や分散能力に差があり、進化の速度がことなることからも当然のことである。したがって、1つの区分を絶対視すべきではない。

動物の分布

2

植物区系

植物においては、世界の植物相(フロラflora:ある地域内で見られる植物の全種類)を比較検討して、特徴をもったいくつかの地域にわけられた。ただし植物区系は、後述する生態的な気候条件により分類される生態地理学とはちがって、地史条件に影響された区分である。

植物でも古くは、世界を北帯、旧熱帯、新熱帯、南帯の4区にわけられていたが、現在では6つの区系界として、全北植物区、旧熱帯植物区、新熱帯植物区、オーストラリア植物区、ケープ植物区、南極植物区をもうけている。各区はさらにいくつかの区系区に細分されている。

植物分布

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