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船舶は、人や物をのせて水上を航行する乗り物。また、それらの乗り物の設計から艤装(ぎそう:船体の工事と装備)の完了までを造船という。ふつう「ボート」という用語は、小型の船舶をさす場合が多い。→ ボート 船舶は、造船材料によって木船、合板船、木鉄複合船、鉄船、鋼鉄船、FRP(Fiber Reinforced Plastics:→ 複合材料)船などがあるが、木、FRPが小型船舶にもちいられている以外は、ほとんどが鋼鉄製である。原動力による分類では、櫓櫂船(ろかいせん。人力)、帆船(風力)、機帆船(補助動力付き帆船)、汽船(蒸気タービン、ガソリン機関、ディーゼル機関、原子力)がある。 推進機関では、外輪船、スクリュー・プロペラ船、ウォータージェット船、エアクッション船、超伝導リニアモーター船などに分類される。また用途によって、戦闘を目的とした軍艦のほかに、客船、貨客船、コンテナ船やタンカーのような専用船、漁船、作業船、調査船、巡視船や警備艇のような取締船に分類される。
文明の発達によって、世界の各地にことなった形態の船が生まれた。ヨーロッパでは、エジプト、ローマ、ギリシャの流れをくむ西洋型が発達し、中東ではアラブ型、東洋では中国型、そして日本では、中国からつたわった造船技術をもとに、日本独特の和船がつくられた。
原始時代の人々は、丸太にのって水上を移動したと考えられるが、しだいに丸太をむすびあわせて筏(いかだ)をつくり、水にうくアシのような植物をたばねて舟とし、さらには動物の皮を浮き袋にして筏をつくったことは、じゅうぶんに想像できる。エジプトで発掘された前5000年ごろの花瓶には、パピルスでつくられた葦舟(あしぶね)がえがかれている。前800年ごろのレリーフには、数十個の皮製の浮き袋の上に板をのせた筏の絵がみられる。葦舟は、南アメリカのティティカカ湖(→ カヌー)で現在でもつかわれている。
2本マストに帆をはったエジプトのガレー船は、前3000年ごろにえがかれた絵で知られている。このガレー船は、少なくとも20人の漕(こ)ぎ手をのせ、数頭の家畜、またはそれに相当する重量の貨物をはこべるほど大きなものであった。船尾からつきだした1本または数本の櫂(かい)か、長い柄の櫂で舵(かじ)をとった。2本以上が舵につかわれる場合には、櫂は交互にとりつけられ、1本の腕木で操作できるようになっていた。その後、マストは1本が主流となり、滑車で帆の上げ下げができるようになった。
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