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ヨーロッパとアジアの亜北極、北極地帯にすむシカの総称。ほかのシカとちがって、オス・メスともに角がある。オスの角は長くて枝分かれし、先端でわずかにひらたくなっている。枝角はよく発達している。メスの角はオスのものより小さく単純な形をしている。 体はがっしりとしていて、四肢は短い。体毛は褐色で、夏には暗色に、冬は明るくなる(→ 換毛)。首の下の長い毛、蹄(ひづめ)の真上に生える毛や尾のまわりは、白っぽい色をしている。オスの体長はおよそ1.8mで、肩高はおよそ1m。メスはいくぶんオスより小さい。大きくてひろがった蹄をもち、雪の上をあるくことができる。草食性で、角や蹄で雪をほり、その下の草、葉、コケ、地衣類を食べる。
本来の生息地のノルウェーからアジア北部では、何世紀もかけて家畜化がおこなわれてきた。引き具をつけ、そりをひくように訓練されるが、トナカイはそのための力の強さと速さと忍耐力をあわせもっている。また、乳用、食肉用、皮革用になり、角から骨角器をつくる。1887年に経済的に価値の高い動物としてアラスカに移入(→ 帰化種)され、よく繁殖したことから、その後に、ラブラドル半島とニューファンドランド北部にも移入された。北アメリカにすむトナカイをカリブーという。 分類:哺乳綱ウシ目(偶蹄目)シカ科。学名はRangifer tarandus。
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