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項目構成
キトサンは生体内で分解され、しかも生体となじむので、生体適合性材料として製品化されている。 手術のときに切開部を縫合する糸をキトサンでつくると、時間の経過とともに生体組織に吸収されていくので、抜糸を必要としない。やけどや外傷で皮膚を損傷したときに、傷口を保護しながら皮膚組織の再生をはかったり、移植手術までの処置として、キトサンの人工皮膚でおおうことが盛んにおこなわれている。 キトサンには、生体に悪影響をあたえずに保護するだけでなく、皮膚組織などの再生を促進する効果があることがみとめられている。同様に歯根膜を再生する作用も発見され、歯周病の治療薬としての可能性もある。さらに、多孔質のキトサンでつくったカプセルは、副作用の強い抗癌剤をゆっくりと一定の濃度で効果を発揮させる、ドラッグ・デリバリー・システムとして利用する方法も考案されている。 そのほか、血液中のコレステロールの降下作用、免疫機能の活性化、細菌を攻撃するリゾチームの分泌を促進する、癌(がん)の抑制作用、植物の成長を促進する、余分な脂肪分を吸収して排泄(はいせつ)する、土中の微生物バランスを調整する、などの作用があるといわれている。
さまざまな応用が研究されているキトサンだが、現在のところ天然原料からの前処理をふくめた製品の製造コストが課題になっている。 そのため、医療など高付加価値がみこめる分野では活発な開発がおこなわれているが、吸着剤やプラスチックなどの工業分野では、さらに生産コストをひきさげる開発が必要とされている。
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