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項目構成
減圧蒸留法は、低い圧力のもとでは物質の沸点が低下することを利用した蒸留法である。約184°Cの沸点をもつアニリンは、蒸留器の中の空気を93%除去して蒸留すると、100°Cで蒸留できる。この蒸留法は水蒸気蒸留と同様、高沸点物質や熱に不安定な物質に有効な方法であるが、容器に高い気密性が必要だったり、真空ポンプ(→ 真空技術)などの付帯設備のため、水蒸気蒸留よりもいくぶん高価である。
真空度が高くなればなるほど蒸留温度が低くなる。高真空下でおこなわれる蒸留を分子蒸留といい、熱によって分解したり、重合反応(→ 重合)をおこす物質につかわれる。工業的にはビタミンAの精製などに利用される。蒸発面(液面)と凝縮面(蒸発した蒸気が冷却されて凝縮する面)との間隔が数センチとせまいので、蒸発した分子のほとんどが直接凝縮面に到達し、原料の損失がひじょうに少なくなる。
固体物質が、液相を経由することなく直接気化して気体になったり、また逆に気体から直接固体になる現象を昇華という。昇華操作では、固体物質によって装置に目詰まりが生じないようとくに注意する必要があるが、この点をのぞけば、おもな点は蒸留操作とかわらない。揮発性物質をふくむ不揮発性物質や、不揮発性物質にふくまれる揮発性物質の分離、精製に古くから利用されている。ヨウ素は昇華操作で精製される典型的な例である。
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