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コムギはおもにパンや菓子用の小麦粉にされる。一般に、グルテン含有量の高い品種はパン用小麦粉につかわれ、グルテンが少ない品種は菓子用の小麦粉につかわれる。コムギはオートミールや、かぎられているがビール、ウィスキー、そして工業用アルコールの製造にも利用される。質がおとるコムギや、製粉、醸造、蒸留の副産物は家畜の飼料として利用される。 日本では小麦粉のことを「うどん粉」ともよぶように、うどん、そうめん、ひやむぎなどへの使用が古くからあった。テンプラのころもへの利用は江戸時代からである。太平洋戦争中と戦後の食糧不足の時代に、代用食のすいとんにつかわれたのも小麦粉である。また、「メリケン粉」という呼び名もあるが、これは明治初期にパン用にアメリカから輸入した小麦粉の呼称から、ひろまっていったものである。
エンマコムギとヒトツブコムギは、考古学者の調査によると、前6000年代とされている中東の遺跡から出土している。エンマコムギは先王朝時代のエジプトで栽培されていた。ヨーロッパでは先史時代に、オオムギ、ヒトツブコムギ、クラブコムギとともに栽培されていた。パンコムギは、前5000年代ごろのトルキスタン南部の遺跡で確認され、六倍種のコムギがクレタのクノッソスで発見された。アメリカ大陸におけるコムギ栽培は、16世紀になってメキシコのスペイン人、ニューイングランドとバージニアのイギリス人により導入された。 日本へのコムギの伝来は、朝鮮半島をへて弥生時代にきたとされるが、縄文時代にはつたわっていたとする説もある。オオムギの伝来よりはやいことはまちがいない。
世界のコムギの生産量は中国、アメリカ、インド、ロシアの順である。ほかの主要なコムギ生産国にはフランス、カナダ、ウクライナ、トルコ、オーストラリアなどがある。 分類:イネ科コムギ属。パンコムギの学名はTriticum aestivum。エンマコムギはT. dicoccum。デュラムコムギ(マカロニコムギ)はT. durum。
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