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  • クマ - Wikipedia

    クマ ( 熊 )は、 動物界 脊索動物門 哺乳綱 ネコ目 (食肉目)クマ科の構成種の総称。(類縁関係が比較的薄いパンダ亜科は除くこともある [要出典] )

  • のぼりべつクマ牧場-公式ホームページ

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クマ

クマ(熊) Bear
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

体が大型化し、一部は植物食に転じた食肉類。レッサーパンダアライグマ、犬に近縁である。食肉類のグループの中では大型で、尾は短く、耳は短く丸みをおび、人間と同じく足裏全体を地面につけてあるく蹠行(しょこう)性で、鉤爪(かぎづめ)のある5本の足指をもつことなどから、ほかの科とはっきり区別がつく。

臼歯(きゅうし)が肉を切るために変化した裂肉歯は、ほとんどの食肉類の特徴であるが、クマの臼歯は植物食に適応して、物をすりつぶすのに適している。ネコ目(食肉目)として分類されているが、種によってその食性はことなる。たとえばホッキョクグマはもっぱらアザラシやそのほかの動物を捕食するが、植物を食べることもある。ヒグマは動物やその死体だけでなく、草や果実、木の実も食べる。

さむい地域にすむクマが岩穴や樹洞、雪洞で冬眠することは、民話や物語でもよく知られている。しかし、体温や生理的機能の大幅な低下をまねくものではないので、生物学的に定義される冬眠とは区別される。

II

種類と生息地

アフリカ、オーストラリア、南極をのぞくすべての大陸にみられる(北アフリカのアトラス山脈のヒグマは絶滅したとされている)。さまざまな環境に生息するが、人間によってその生息地はせばめられ、山や森林、極寒の荒野においこまれている。

ホッキョクグマは唯一の海洋生のクマで、北極海沿岸にすみ、洋上の氷原で狩りをすることが多いので、いくつかの言語では氷のクマとよばれている。足の裏には、滑り止めになる毛が生えている。

ヒグマは北半球温帯の平原や森林にうまく適応してきた。アメリカ合衆国南部では生息地の減少が深刻であるが、アラスカやカナダには多くのこっており、ヒグマは狩猟の対象になっている。いくつかの亜種にわけられ、アラスカのコディアックヒグマはもっとも大型で、体重780kg、体長3mにもなる。合衆国にすむアメリカヒグマは、毛の先端が白いことから、白髪(しらが)まじりという意味でグリズリーとよばれる。ヨーロッパヒグマは、少数の個体群が山岳地方に点在しているのみである。日本には、エゾヒグマが北海道だけに2000頭前後生息している。

アメリカグマは、ブリティッシュコロンビアの沿岸にすむシロアメリカグマのように真っ白なものから、真っ黒、青みがかったもの、金色、北アメリカ西部にみられる赤茶色のものまで、変化にとんでいる。

ツキノワグマは、東南アジアの山岳地方に分布している。日本には亜種のニホンツキノワグマが、本州、四国のブナ林を中心に生息している。最近まで九州にも生息がわずかに確認されていたが、現在は不明である。被毛は黒く、ぼさぼさしており、胸に白いV字形の模様があり、あごにもたいてい白い毛がある。

マレーグマは、中国からインドシナにかけて分布し、被毛は黒く短く、胸に不規則な白または黄色の斑紋があり、鼻づらも明るい色をしている。ヒグマをのぞくほかのクマ同様、木登りをする。

ナマケグマは、インド、スリランカの熱帯林に分布する。名前の由来は動作がゆっくりとしていることによる。鼻づらが長く、よくうごく唇はシロアリをすいとるのに役だつ。長くてぼさぼさの被毛は黒く、ふつう胸に白い模様がある。

メガネグマは、アンデスからエクアドルにかけて分布する。黒くぼさぼさした被毛に黄色の模様が目の周囲にあって、名前の由来となっている。鼻づら、のど、胸は通常クリーム色をしている。

III

行動と生活史

クマの寿命は、野生では15年から30年以上である。するどい嗅覚をそなえ、聴覚や視覚よりもはるかによく発達している。

最近の研究で、アメリカグマ、ツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマは、3カ月から5カ月にわたって(アラスカ北部では7カ月間も)食物をとらず、代謝機能を低下させるので、真の冬眠をする動物ではないかという説もある。しかし、心拍数こそ毎分45回から10回までさがるものの、げっ歯類の冬眠とことなり、クマの体温は低下しない。冬でも、あたたかい時期には目をさまし、一時巣穴をはなれることがある。

クマは6~9カ月の妊娠期間ののち、1~4子出産する。妊娠期間が長いのは出産を冬眠の開始にあわせるよう、受精卵の着床がおくらされるからである。ひ弱な新生児は、冬眠期間中せまいねぐらで母親と密着し、暖気と保護があたえられる。

子はごく小さな体で生まれる。たとえばアメリカグマでは300g程度で、生後2~3年間は母親の世話を必要とする。自分で食物をとるようになっても、1歳子はオスからまもってやらないと食われてしまうことがある。母親は子をまもるために彼らを木の上においあげたり、近づいた相手を攻撃したりする。必要とあれば、はやくはしることもできる。

この母親としての本能が、人間が野生地へ侵犯すると人間に傷をおわせ、結果として人間の報復によってクマの減少をまねく。別の衝突原因は、自然の食物をめぐる競合から、人間が栽培している食物を発見し利用しようとすることである。農業地帯では、貯蔵穀物、家畜、蜜蜂の巣箱などがおそわれる。

ヨセミテ国立公園などのクマは、物ごい行動や人間のすてたゴミをあさるなどの新しい採食行動を発達させ、本来の狩猟能力にとってかわっている。なかには丈夫なワイヤーにつるした食物をはずして手にいれる方法や、大枝をおったり、ロックした自動車をあける方法をまなぶものもいる。クマが人間を食物の供給源だと認知すれば、あてにしている食物をこばまれた場合に人間を攻撃することもありうる。

子が食物をえる能力をやしなうためには、学習が重要である。発育速度が比較的おそく、母親とのきずなが長期にわたるため、親の技術を観察することができ、場所をおぼえ、体験をわすれない。

ほとんど草食性のメガネグマですら、いつ、どこで植物のもっとも栄養のある部分が入手できるかを季節ごとにまなばなければならない。雑食性のアメリカグマやヒグマともなれば、川をさかのぼるサケや熟したイチゴの豊富にある場所、そのほか、冬眠のエネルギーをたくわえるために栄養価の高い食べ物をもとめて、毎年いつ、どこへもどればよいか記憶している。だからこそ彼らは生存できるのである。

季節ごとに変化する食物をもとめて、行動圈内を150kmも移動するので、相互のコミュニケーションは遠距離間でも有効な信号方法にたよっている。ある一定の距離で相手を感知し、たがいにさけあっているらしい。

行動圈内では、木の幹に標識代わりの爪(つめ)跡、かみ傷、こすり跡がのこされる。こうしたマーキング行動の仕組みについてはわずかなことしか確認されていないが、別のクマはそのにおいをかぎわけて、一帯を占有する相手について情報をえるらしい。こうした標識によって、優位のオスは劣位の個体をおいはらい、侵入者をさけ、なわばりを境界づけることが可能になる。

IV

進化

クマやクマに似た動物の化石は、中新世の地層から大量に発見されている。犬歯類とよばれる、絶滅した肉食性爬虫類の1グループから進化したらしい。絶滅したクマの中でもっともよく知られているのは、北アメリカとユーラシア大陸の洞窟堆積物からみつかるホラアナグマで、コディアックヒグマより大きい。洞窟は集団で冬眠するための場所であったらしい。

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