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ビールが飲料として常に高い人気をほこってきた理由は、長期の保存にも劣化することなく、またどんな気候にもあうからである。名前も形態も現在のものとはことなるが、ビールはかなり昔から製造されており、古代メソポタミア、エジプト、ギリシャでもつくられた。最初は家庭や修道院で醸造され、中世後期のヨーロッパではじめてビールが市販されるようになった。現代では、ほとんどの工業国で重要な産業となっており、とくにイギリス、ドイツ、チェコ、アメリカで盛んである。 新大陸では、コロンブスが到達する前にアメリカ先住民がビールを醸造していた。アメリカではじめてビールを醸造したヨーロッパ人はバージニアの入植者であり、1587年のことだった。ビールの製造は、アルコール分の高い酒の消費量をおさえる目的で初期の植民地法でも奨励された。 日本では、江戸末期に外国産のビールが移入され、醸造もこころみられていたが、本格的な生産は1869年(明治2)横浜でアメリカ人技師によってはじまった。明治半ばには、現在のアサヒビール、麒麟ビール、サッポログループの母体となるビール会社があいついで創立された。
1994年(平成6)4月1日から規制緩和政策にともなって酒税法が一部改正され、従来は最低製造量が年間2000キロリットル以上の業者にしかビール製造の免許がおりなかったものが60キロリットル以上にさげられ、中小の業者や自治体がビール製造をはじめられるようになった。現在、北海道から沖縄まで200以上の地ビールがあり、小規模ながら地域に密着した特徴のあるビールがつくられ、町おこしの目玉商品ともなっている。
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