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フランス北東部の地域圏(レジオン)で、ドイツ国境に近いライン川左岸に位置するオー・ラン県、バ・ラン県などからなる。領有をめぐってフランスとドイツの間で長年紛争がたえなかった地域で、ドイツ領時代にはエルザスとよばれた。ライン地溝帯の一部を占め、西にボージュ山地をのぞむ。産業は繊維・化学工業のほか、農業が発達し、小麦、ジャガイモ、タバコ、ブドウなどが栽培される。この地方で産する白ワインはアルザス・ワインとして名高い。住民は、フランス語のほか、ドイツ語方言のアルザス語をはなす人も多い。人口は181万7000人(2005年推計)。風光明媚(めいび)の地として知られ、おもな都市にストラスブール、ミュルーズがある。
アルザスはローマの属州となったのち、5世紀末からフランク王国の支配下にはいる。カール大帝時代後の817年、843年に分割され、ロタリンギア(ロタール王国)の一部となった。10世紀には神聖ローマ帝国に吸収され、17世紀までハプスブルク家など強大な封建領主によって支配された。ストラスブールとコルマルのような、豊かで力のある都市が中世後半に発展し、自由都市、小共和国としての地位をえた。 三十年戦争終結後のウェストファリア条約により、1648年からフランス領となる。1870~71年の普仏戦争の後、アルザスはロレーヌの一部とともにドイツ帝国に併合された。第1次世界大戦後ふたたびフランス領となるが、第2次世界大戦時にドイツに占領され、1945年に解放された。→ アルザス・ロレーヌ問題
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