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1935年、コンディリス将軍は政権を掌握すると、議会に王制の復活を決議させた。27年の共和国憲法は廃止され、11年の王制憲法が施行され、35年にゲオルギオス2世が復位する。しかし、その後6カ月の間にコンディリス、ベニゼーロスがあいついで死去したため、政情は混迷して社会不安が増大し、共産主義の労働運動が高まった。36年、軍の支持をえたメタクサス将軍がクーデタを決行し、戒厳令をしいた。この独裁制のもとでは、出版物に対する厳格な検閲や政党の解散がおこなわれ、労働運動はつぶされ、政府への抗議もみとめられなかった。
1939年に第2次世界大戦が勃発しイタリアはアルバニアを占領、翌年ギリシャへ侵攻したが、予想に反してギリシャ軍は反撃に成功する。12月までに侵攻軍を国外にしりぞけ、さらにはアルバニアの4分の1を占領した。しかし、41年4月にドイツ軍の攻略をうけ、ギリシャ軍は撃退された。ギリシャ政府は4月23日に停戦条約の締結を強いられ、4日後ドイツ軍はアテネに入城、ギリシャ政府はメタクサスの後継者が自殺して崩壊した。アテネに国民社会党の政府が樹立されたが、王は亡命してまずカイロで、ついでロンドンで亡命政府をうちたてた。 ドイツによる占領はギリシャに莫大(ばくだい)な被害をあたえ、1943年末まで飢餓と極度のインフレがつづいた。組織された多数のレジスタンス・グループは全土ではげしいゲリラ戦を展開したが、なかでも左翼のEAM(民族解放戦線)が最大のグループで、これは独自の軍隊であるELAS(民族解放国民軍)をもっていた。EAMより保守的な政治目的をかかげたEDES(民族民主ギリシャ同盟)は、さほど成果をあげなかった。43年末に連合軍がイタリアへ侵攻したことによりギリシャの解放が近づくと、EAMとEDESはギリシャの主導権をめぐり抗争をはじめる。当初イギリスは優勢だったEAMを支援したが、のちにこの組織の共産主義支配をおそれてEDESの支持にまわった。
1944年10月、ドイツ軍はギリシャから撤退し、10月18日に新しい政府がアテネにうつった。首相ゲオルギオス・パパンドレウはELASに解散と武装解除を指示したが拒否され、12月にアテネで政府とELASとの間で内戦が勃発する。45年2月、ELASは休戦に合意し、軍を解散するかわりにEAMは政治活動の自由が約束された。しかし、北部では共産主義勢力の武装ゲリラがつづいた。 1945年10月、ギリシャは国際連合の創立委員となり、46年パリ平和委員会で作成された和平条約で、イタリアからドデカニソス諸島を割譲される。47年、経済難でギリシャへの援助ができなくなったイギリスは、ギリシャ政府の保護をアメリカにひきついだ。アメリカ大統領トルーマンは、トルーマン・ドクトリンとして知られる政策を開始し、政府軍支援のために軍事物資と顧問を、民間人には救援物資をおくった。49年、政府軍は反乱軍の大規模な要塞(ようさい)を占領し、内戦は一応の解決をみた。
内戦後、経済の復興は着実にすすめられ、1950年末までに工業生産高は39年の90%まで回復した。NATO(北大西洋条約機構)の委員会は、51年、ギリシャとトルコの加盟を承認する。52年には右派のパパゴス元帥が、55年にはコンスタンティノス・カラマンリスが政権を担当した。56年の総選挙では新たに結成された国民急進党が過半数を獲得し、カラマンリスがふたたび首相となった。 1950年代には、1878年以来イギリス領だったキプロス島併合の運動が復活し、1955年、イギリス、ギリシャ、トルコはキプロス問題をめぐって話し合いを開始する。59年に最終的な合意に達し、翌年キプロスは独立が承認された。60年代に入ると、カラマンリスひきいる右派の国民急進党とパパンドレウの中道左派である中央連合の対立が激化した。63年と64年の総選挙では、2度にわたり中央連合が勝利してパパンドレウが組閣する。
1967年、不安定な政局の中でパパドプロスら軍の一部が政府をたおして権力をにぎり、左翼や共産主義者を中心に数千の政治家を逮捕した。軍事政権は国民の自由を制限し、報道機関の検閲や政治組織の解散、多数の組織を不法とする一連の決議をおこなった。国王のコンスタンティノス2世は軍事政権を打倒しようとこころみたが失敗し、イタリアに亡命する。 1970年代初頭に、政府は軍事政権樹立後に制限された国民の権利を復活させ、73年、王制を廃止して共和制とした。学生の政府に対する暴動、キプロス問題での失敗により74年に軍事政権はたおれ、亡命していたカラマンリスが帰国して、ND(新民主主義党)をひきいて政権を樹立。王制の復活は国民投票で否決され、75年、議会制民主主義をさだめた新憲法が公布された。
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