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  • ヒエログリフ - Wikipedia

    ヒエログリフ ( 聖刻文字 、 神聖文字 )は、 古代エジプト で使われた文字の1種。広義には他の国の 象形文字 に対しても用いられることがある。

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ヒエログリフ

ヒエログリフ Hieroglyph
百科事典項目
マルチメディア
ロゼッタ・ストーンロゼッタ・ストーン
項目構成
I

プロローグ

古代エジプトの象形文字すなわち事物の形をかたどった文字。聖刻文字、神聖文字ともいう。この名称は、古代ギリシャ人がエジプトの建造物にきざまれた文字を「ヒエログリフ(聖刻)」とよんだことに由来する。また、のちにはヒッタイト人、クレタ人、マヤ人の象形文字体系もヒエログリフとよばれるようになった。

II

表意文字と表音文字

エジプトのヒエログリフは、表意的なものと表音的なものの2種類にわけられる。表意文字は、えがかれた物、もしくはそれに関連したものをさす。たとえば、太陽の絵文字は「太陽」や「日」をあらわす。表音文字は、たんに音をあらわすためにもちいられ、えがかれた物は意味には関与しない。このような表音文字によって、ある物をあらわした象形文字が、その物だけでなく、同じ音をもつ別の意味の語をあらわすことができるようになったため、固有名詞、抽象名詞、そして文法的要素が書きあらわせるようになった。

表音文字は1つの子音をあらわすこともあれば、特定の順序でならんだ2つ、ないし3つの子音をあらわすこともあったが、母音をあらわす文字はなかった。同じ記号が、ある語では表意文字として、別の語では表音文字としてつかわれることもある。大部分の語は表意文字と表音文字をくみあわせて書かれた。家の見取り図の絵は「家」を意味するが、この記号につづいて表音部分と、あるく足の絵がある場合は、同音の「外出する」という語を意味した。文脈だけではその語がどのカテゴリーに属するかわからないこともあるので、語の最後に、決定辞とよばれる表意文字がつかわれることもある。パピルスの巻物の絵を決定辞としてつかうと、抽象名詞であるという印である。

III

ヒエログリフのならべ方

ヒエログリフは、縦にも横にも書くことができ、横書きの場合は通常右から左に書いた。それぞれの文字は普通、はじまりの方をむいているので方向がわかる。文は名詞、動詞、前置詞などが厳密な語順にしたがって構成されている。1つの語をしめす記号は同じ場所にまとめてほられ、文章の中に空白はない。王や神をしめす語は、しばしば敬意をしめすために前方に移動されている。王の名前のうちもっともよくつかわれる2つは、端を下のほうでむすんだ二重のひもの装飾をほどこされる。これをカルトゥーシュという。

IV

草書体の発達

ヒエログリフは、エジプトで前3000年ごろに発生し、ローマの支配をうけるころまでつかわれた。もっとも新しいのは、394年のものである。ヒエログリフの形も数も長い間それほど変化がなかったが、前332年以降のギリシャ・ローマ時代に文字の数、とくに表音文字の数が大きくふえた。

しかし、旧王国時代初期のころ(前2755頃)から、すでに、先のまるい葦(あし)のペンでインクをつかってパピルスに書くために、ヒエログリフより草書的な文字がつかわれていた。これは、おもに経典につかわれていたため、ギリシャ語で「神官文字」を意味するヒエラティックとよばれる。また、ほかの書類には、ギリシャ語で「民衆文字」を意味する「デモティック」とよばれる、これよりさらに草書的な文字もつかわれた。ヒエログリフは、ヒエラティックやデモティックより書くのにずっと時間がかかったが、建造物にほる文章にはつかわれつづけた。絵画的であるために、装飾の一部としてもちいられたのである。

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