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ローマ人は、エジプトのヒエログリフは表意的で寓意的であり、表音的ではないと考えており、この考え方はルネサンス時代にも支配的であった。しかし、ナポレオンのエジプト遠征に従軍していた兵士がロゼッタ・ストーンを発見したときに転機がおとずれた。これは、プトレマイオス5世をたたえる碑文が、ギリシャ語と、エジプト語のヒエログリフとデモティックでほってある石板である。スウェーデンの外交官ヨハン・ダビド・オケルブラドがこの文のデモティック中の表音文字の解読に部分的に成功し、エジプト学者でもあったイギリスの物理学者ヤングはさらにいくつかの固有名詞の解読に成功した。 しかし、2種類のエジプト語の文が表音的であることがわかったのは、フランス人のエジプト学者シャンポリオンの1821年にはじまる研究においてである。この研究のはやい段階で、シャンポリオンは、デモティックで書かれた王の名前から、これらの王の名前がヒエログリフではこのように書かれるだろうという予測をたて、この予測をロゼッタ・ストーンやその他の建造物の碑文にみられるカルトゥーシュによって確認した。つづいてシャンポリオンは、ギリシャ・ローマ時代の名前と肩書きを解読して、そこから得られた字のあらわす音と、エジプト語の後期の形であるコプト語をてらしあわせた。ここから、さらに前の時代のファラオのカルトゥーシュの解読が可能となり、22年には碑文すべての解読に成功した。
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