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アメリカ先住民の諸言語アメリカ先住民の諸言語 アメリカせんじゅうみんのしょげんご Native American Languages
百科事典項目
項目構成
先住民諸語はその音組織において非常な多様性をしめす。
特徴的な音をいくつか例示する。口腔内での調音と同時に声門が閉じられる喉頭化音が、北米のアサバスカ諸語、スー諸語(→ スー)、中米のマヤ語、南米のケチュア語、アイマラ語などにみられる。英語のkやgよりさらに奥で発音される口蓋垂(こうがいすい)音(アラビア語やヘブライ語にもある)が、北米のエスキモー・アレウト語族、中米のマヤ語、南米のケチュア語、アイマラ語などにある。ささやくように発音するm、n、w、yに似た無声の鼻音や半母音があり、北米の東ポモ語やイロコイ諸語(→ イロコイ諸族)、中米のナワトル語、南米のトバ語にみられる。ささやきのl(エル)に似た無声のl(エル)が北米のユピック・エスキモー語、アサバスカ諸語、中米のテキストラテック語、南米のアラウカノ語などにある。強い帯気音で発音するtlに似た側面破擦音は北米のアサバスカ諸語、中米のナワトル語などにある。
無声母音が北米のズニ語(→ ズニ)、ホピ語(→ ホピ)、中米のトトナク語、南米のチクナ語などにあり、フランス語のbonのような鼻母音が北米のアサバスカ諸語、東アルゴンキン語、中米のオト・マンゲ語、南米の諸語にみられる。
音の高低や変動で語を区別するアクセントが、北米ではアサバスカ諸語、チェロキー語(→ チェロキー)、アラパホ語、中米のユカテク語、南米のトゥカノ語、パノ諸語などにみられる。
先住民諸語の基本語順には、次のような型がみられる。「主語—動詞—目的語」型は、中米のトトナク語、タラスカ語にあり、「主語—目的語—動詞」型は、中米のサポテク語、南米のパノ諸語などに、また、「動詞—主語—目的語」型はグアラニー語、「動詞—目的語—主語」型は中米のキチェー・マヤ語、「目的語—主語—動詞」型は北米のハイダ語に、それぞれみられる。→ 言語学の「現代比較言語学」
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