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  • チェンバロ - Wikipedia

    チェンバロ ( 独: Cembalo, 伊: Clavicembalo )は、鍵盤を用いて弦をプレクトラムで弾いて発音する楽器で、 撥弦楽器 (はつげんがっき)、または 鍵盤楽器 の一種に分類される。英語では ハープシコード ( Harpsichord )、フランス語では クラヴサン ( Clavecin ...

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ハープシコード

ハープシコード Harpsichord
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

弦をはじくことで音をだす鍵盤楽器。イタリア語でチェンバロ、フランス語でクラブサンという。14~15世紀のヨーロッパで発達し、16~19世紀初頭までひろくつかわれたが、その後はピアノにとってかわられる。20世紀になって16~18世紀の音楽作品を演奏するためにふたたび脚光をあび、新しい曲もつくられた。

金属弦をはじくため、かん高い音がするが、その音色が旋律を明瞭にきこえさせるので、ドイツの作曲家バッハなどの対位法作品の演奏に、とくに効果を発揮する。

II

構造

ハープシコードの本体は通常、グランド・ピアノのように翼形をしているが、グランド・ピアノより幅がせまく、奥行が長く、また軽量である。これとちがう形態のものに小さい長方形のバージナル、小型で多角形のスピネット、縦型のクラビチテリウムなどがある。16~19世紀には、スピネットとバージナルは同義につかわれることが多かった。また同じ時期のイギリスでは、ハープシコードがバージナルとよばれた。

どんな形の楽器も弦をはじくメカニズムは同一である。本体内のそれぞれの鍵(キー)の末端にうすい木片(ジャック)がつけられ、さらに小さなプレクトラム(つめ)がとりつけられている。鍵がおされるとジャックが上昇し、結果としてプレクトラムが弦をはじく。鍵がもとの位置にもどるときにはジャックがひっこむので、プレクトラムはけっして弦にはさわらない。

弦をはじくことで音がでるため、打鍵の強さに関係なくハープシコードの音量は一定である。そのため音色に変化をあたえることに関心がむけられ、さまざまな方法が発達した。

多くのハープシコードでは、1つの鍵に2本1セットの弦がはられ、1セットに対して複数のジャックが準備されている。ジャックはストップ(レジスター)によって希望する音色をだすものが選択できる仕組みになっており、ストップの操作でさまざまな音量や音色がえられる。なお、選択されたもの以外のジャックには弦がとどかないようになっている。また、本来の音高の1オクターブ上の音をだす弦のセットがそなえられていたり、18世紀ドイツのハープシコードのように、本来の音高の1オクターブ下の音をだす弦のセットをもつものもあった。さらに変化にとんだ音量や音色がえられるように、2段の手鍵盤をそなえたハープシコードも多い。18世紀に典型的であった2段鍵盤のハープシコードには、下鍵盤用に本来の高さと1オクターブ上の音をだす弦がはられ、上鍵盤用には本来の音高をだす弦だけがはられており、両方を同時に演奏する仕組みになっていた。

III

初期のハープシコード

ハープシコードの製作は、16~17世紀のイタリアで最初に発達した。イタリアのハープシコードはとてもうすい材木でつくられ、同一形の頑強な外箱にいれられているのが特色である。ついでフランドルでハープシコード製作が盛んになり、リュッケルス一族を中心とする製作者たちが活躍した。

18世紀になるとフランスのブランシェ一族、ドイツのハース一族、イギリスのカークマン一族によりそれぞれ特色のある楽器がつくられるようになった。これらは比率や構造の細部に違いがあり、わずかではあるが音色にも違いがある。

IV

現代のハープシコード

20世紀のハープシコード製作には2つの大きな流れがある。ひとつは、現代のピアノにみいだされるような新しい構造原理にしたがった製作スタイルである。ポーランドのハープシコード奏者ワンダ・ランドフスカに啓発されたフランスのピアノ会社、プレイエル社とエラール社の楽器が例としてあげられる。両社のハープシコードは、重量のある箱の中に太い弦が強くはられている。20世紀のハープシコード用の作品の多くは、こうした楽器のために書かれている。

もうひとつの流れは、歴史的な楽器の音を再現するために、昔の比率や構造をまなびなおそうというものである。ドイツ系イギリス人アーノルド・ドルメッチ、ドイツ人マルティン・スコブロネックに啓発されたこの一派の楽器は、共鳴度がとても高い箱と軽くはった弦を採用している。この方式をとるアメリカの製作者にはウィリアム・ハイマン、フランク・ハバード、ウィリアム・ダウドらがいる。

アメリカのジョン・チャリスはより新しい方式をとった。楽器デザインの装飾的な部分はドルメッチの作品に基礎をおきながら、北アメリカの環境の変化に適合し、豊かな音質を維持できるハープシコードをつくるために、新しい技術と金属やプラスチックのような新しい素材をもちいた。

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