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項目構成
表層の海流には2つの環流があり、ひとつは北大西洋、もうひとつは南大西洋にある。これらはおもに風の力によって流れが形成されているが、地球の自転や海水の濃度差からも影響をうける。北大西洋の海流には、北赤道海流、カナリア海流、メキシコ湾流があり、時計回りにながれる。南大西洋の海流には、ブラジル海流、ベンガラ海流、南赤道海流があり、反時計回りにながれる。各環流は、赤道付近から緯度およそ45度までの範囲をながれる。両極に近い海域ではあまり明確ではないが、それぞれ逆にまわる2つの流れがあり、ひとつは北太平洋の北極地域で逆時計回りに、もうひとつは南太平洋の南極付近で時計回りにながれる。 → 海洋 大西洋にはセントローレンス川、ミシシッピ川、オリノコ川、アマゾン川、パラナ川、コンゴ川、ニジェール川、ロワール川など世界の主要な大河川がながれこむ。さらに北海、バルト海、地中海にも河川がそそぐが、地中海から塩分の多い水が流入するため、大西洋は太平洋やインド洋よりも塩分濃度がわずかに高い。
大西洋では、水温が9°C以下の冷水域に、9°C以上の暖水域がはさまれている。暖水域は北緯50度と南緯50度の間にあり、平均の厚さは約600m。もっともはやい循環流は、暖水域の最上層にある。それより下の層では、水温が低くなるにつれ循環はしだいに不活発になる。 表面の水温は、南極と北極周辺では年間を通じて0°Cであり、赤道付近の広い帯状の海域では27°C。水深2000m以下ではおおむね水温は2°Cで、水深4000mの海底部では-1°Cになる。
大西洋にはイギリス諸島、アイスランド、ニューファンドランド沖のグランドバンクスを中心としたカナダ、アメリカ北東沖の大陸棚や海底山脈の付近など、世界でも有数の漁場がある。ナミビアのウォルビスベイ沖のように、大洋の深部から栄養分の多い湧昇流のわきでる場所も、海の資源が豊富である。なかでもニシン、カタクチイワシ、イワシ、タラ、カレイ、スズキが商業的に重要である。マグロはアフリカ北西沖でとれ、南アメリカ北東沖でも多くの漁獲量をあげている。海区面積当たりの漁獲量は、他の大洋にくらべて際だって多い。 西インド諸島とアゾレス諸島の間にあり、西と北でメキシコ湾流に接している楕円形の海域はサルガッソー海とよばれ、その穏やかな表面には、茶色の藻類ホンダワラが大群落を形成するなど、特異な植物の生態がみられる。 大西洋では鉱物資源の採掘が盛んである。フロリダ東岸沖ではチタニウム、ジルコン、モナズ石(セリウムがリン酸と化合したもの)が、赤道直下のアフリカ沖ではスズと鉄鉱石がとれる。大西洋の大陸棚と大陸斜面には、化石燃料が大量に埋蔵されている。北海とカリブ海からメキシコ湾にかけての地域では、すでに多量の原油が採掘されている。それより量は少ないが、アフリカのギニア湾からも原油が産出する。
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