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項目構成
義務教育は6~16歳で、無償。学校制度は、3~5歳の就学前教育、6~11歳の初等教育、12~16歳の中等教育からなる。義務教育修了後は、1~2年制の職業訓練校、またはバチリェラトとよばれる2年制の高等学校にすすむことができる。大学は通常5年制で、マドリード大学、マドリード工科大学(1971年創立)、バルセロナ大学(1450)、グラナダ大学(1526)、サラマンカ大学(1218)、セビーリャ大学(1502)、バレンシア大学(1510)などがある。
スペイン文化におけるカトリック教会の影響は大きく、美術、文学における強烈な神秘主義的要素や、数多くの聖人や信徒会、修道会などにその影響をみることができる。カトリックの婚姻は、社会の根幹である家族の基礎を形づくっている。 スペイン人の生活を特徴づけるものに祭りがある。多くの祭りは民衆のざわめきとともにはじまり、その中を厳粛な雰囲気につつまれた行列が、参加者の肩にかつがれた聖像とともにすすむ。音楽、踊り、歌が色彩豊かな祭りに活気をそえる。 代表的な祭りには、バレンシアの火祭り、セビーリャの春祭り、パンプロナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)がある。これらとは対照的に、トレドやグラナダの聖体節、バリャドリードやサモラ、クエンカの聖週間はおごそかな雰囲気の祭りである。 闘牛は、世界に名高いスペインの伝統的な催しで、たんなる見世物の域をはるかにこえている。闘牛ファンたちは、闘牛士の勇ましさのみならず、巧妙な技と芸術性に対して拍手喝采(かっさい)をおくる。
1712年に王立図書館として設立されたマドリードの国立図書館はスペイン最大で、400万冊をこす蔵書をもつ。稀覯本(きこうぼん)、地図、定期刊行物のコレクションや、「ドン・キホーテ」で知られるスペインの作家セルバンテスの著作をおさめた「セルバンテスの間」などは、とくに注目に値する。このほか、稀覯本、古文書、手写本などを多数あつめた図書館として、王宮付属図書館、マドリード大学図書館、エル・エスコリアル修道院付属図書館、トレド大聖堂参事会文書館などがあげられる。 マドリードのプラド美術館は、世界最大級のコレクションをほこる美術館である。エル・グレコ、ベラスケス、ムリーリョ、ゴヤといったスペインで活躍した画家や、イタリアのボッティチェリ、ティツィアーノ、オランダのレンブラントらの作品が多数展示されている。マドリードの国立考古学博物館では、スペインの陶器やタピスリー、象牙彫刻(ぞうげちょうこく)などをみることができる。
→ スペイン文学
スペインは多くの偉大な画家を生んでいる。高名な画家には、16世紀末の作品「オルガス伯爵の埋葬」などで知られるエル・グレコ、17世紀スペインの宮廷画家で「宮廷の侍女たち(ラス・メニーナス)」などの傑作をのこしたベラスケス、18世紀末から19世紀初めに活躍し、近代絵画の発展に大きな影響をあたえたゴヤ、20世紀では奇抜な言動でも注目をあびたシュルレアリスムのダリ、そして20世紀を代表する画家ピカソなどがいる。 スペイン音楽は、キリスト教文化とイスラム教文化の影響が混在し、力強くリズム感にとむ。17世紀にはじまったサルスエラはオペラの一種である。ソレは18世紀の代表的作曲家であり、20世紀にはトゥリナやファリャが前衛的な作風で注目をあつめた。20世紀の有名なスペイン人演奏家としては、ギタリストのセゴビア、チェリストのカザルスなどがあげられる。スペイン舞踊には、ボレロ、フラメンコ、ホタ、ファンダンゴなどがあり、独特の音楽にあわせて演じられる。→ スペイン舞踊
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