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ヨーロッパ中南部にある共和国。正式国名はオーストリア共和国。東アルプスが東西にはしり、国土の大半を占めている。国土は東西に長く約580kmで、面積は8万3858km²。人口は819万9783人(2007年推計)。首都はウィーンで、この国最大の都市である。
オーストリアは山が多く、平均標高は910m。国土のほとんどは東アルプスに属する。主要な山脈は東西方向にはしっており、それぞれの山脈は大きな谷によってへだてられている。もっとも北の山脈群には、バイエリッシュアルペンとキッツビューエルアルプスがあり、中央の山脈群の中のホーエタウエルン山脈には、同国最高峰のグロースグロックナー山(3797m)がそびえる。 最南の山脈群には、エッツタールアルプス、ツィラータールアルプス、カルニックアルプス、カラバンケン山脈がふくまれる。こうした東西方向にのびる山脈のほかに、南北方向にはしる山脈もある。山脈には、ブレンナー峠やゼンメリンク峠などの峠が随所にみられる。 オーストリアの主要地域は北部と東部の国境地帯で、北部は起伏の緩やかな丘陵地帯、東部の国境地帯はドナウ川流域にあたる。
代表的な河川はドナウ川である。ドナウ川は、ドイツのパッサウからオーストリアに入って南東方向へながれ、リンツとウィーンをへてスロバキアのブラチスラバにいたる。ドナウ川の支流には、イン川、トラウン川、エンス川、イブス川がある。南部の主要河川は、ムール川とミュルツ川である。 オーストリアには湖も多く、ドイツとスイスとにまたがるボーデン湖(コンスタンツ湖)、ハンガリーに隣接するブルゲンラントのノイジードラー湖が知られる。ノイジードラー湖の標高は115mで、同国の最低点となっている。
気候は標高や局地風の性格によってことなる。さらに、大西洋、大陸、地中海のどの影響をうける位置にあるかによってもちがってくる。山岳地域の一部は大西洋の影響下にあり、東部の低地よりも降水量が多い。国内を通じて、春と秋は一般に温暖である。夏は短いが適度な気温である。 河谷地帯では、寒くきびしい冬が約3カ月間つづくが、フェーン(→ フェーン現象)とよばれる南からのあたたかい乾燥した風がふくとおわる。フェーンはしばしば霧を生じ、雪崩(なだれ)の原因となる急激な雪解けをおこすが、これによって南部の河谷ではやくからの耕作が可能となるため、農業に貢献している。 オーストリア全体の年平均気温は約7~9°Cである。年降水量は、ウィーンで607mm、インスブルックで870mm、河谷部では1520~2030mmに達する所もある。
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