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オーストリアにある2400の図書館のうち、1526年に設立された国立図書館が最大である。かつての王室のコレクションの中には、816年の公文書、1555年の神聖ローマ帝国の文書類、オーストリア帝国やオーストリア・ハンガリー二重帝国に関する文書もみられる。 ウィーンの美術館と博物館は、多くの収集品で世界的に知られている。ウィーン美術史美術館は、ブリューゲル父子の絵や、オランダ、イタリア、ドイツの画家の作品で名高い。作曲家モーツァルトの生誕地であるザルツブルクには、彼の手稿譜やメモをあつめた博物館がいくつかあり、生家が博物館となっている。
→ オーストリア文学
オーストリアの美術は通常、ドイツ南部の芸術とみなされがちだが、17~18世紀のウィーン、ザルツブルク、メルクにおける優美なバロック建築や彫刻に、オーストリア独特の様式がみられる。著名な現代画家に、クリムト、エゴン・シーレ、ココシュカ、フンデルトバッサーらがいる。 手工芸には、木彫、ゴブラン織、手彫り手描きのタンス、ステンド・グラス、ウィーン郊外アウガルテンの磁器、刺繍、革製品がある。
オーストリアは「音楽の国」ともいわれ、18世紀、19世紀を通じて、ウィーンは、とりわけ音楽の世界的な中心であった。作曲家のモーツァルト、ブルックナー、ハイドン、シューベルト、シュトラウス父子、マーラー、シェーンベルク、指揮者のワインガルトナー、カラヤンなどの音楽家は、この国の文化を豊かにした人々の一握りにすぎない。ウィーン少年合唱団とウィーン・フィルハーモニー管絃楽団は世界的に名高い。 ウィーンには、フォルクス・オーパーとウィーン国立歌劇場の2つの有名なオペラハウスがある。さらに、すべての州都には劇場があり、ウィーン、ザルツブルクの夏の音楽祭は、ひときわ著名な音楽イベントとなっている。
オーストリアの経済は、民営企業と国営企業のバランスのうえになりたっている。1946年、すべての基幹産業は国有化された。これには、石油の生産、精製、大規模な商業銀行、河川や航空の主要な交通企業、鉄道、天然ガス、発電所などがふくまれた。しかし80年代末から90年代初頭にかけて、多くの国営企業が民営化され、90年代半ばに公的部門としてのこったのは、郵便、一部の銀行、テレコミュニケーションなど、かぎられた事業だけとなった。近年、EU(ヨーロッパ連合)に加盟した中・東欧向けの輸出と投資の伸びで経済は好調を維持している。GDP(国内総生産)は3061億米ドル(2005年)、1人当たりでは3万7175米ドルである。
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