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微生物の感染が原因となる肺の炎症の総称。肺胞を中心に肺の末梢領域に炎症がおこることをいう。高齢者がほかの病気に合併して肺炎をおこすと、命にかかわることが多い。
肺炎の多くは細菌性肺炎で、抗生物質が治療薬としてつかわれるまで死亡率の高い病気のひとつだった。原因となるのは肺炎球菌やブドウ球菌、インフルエンザ桿菌、肺炎桿菌(かんきん)などである。冬によくみられ、風邪をこじらせて肺炎になることが多い。咳、胸の痛みなどがあり、鉄さび色をした痰がでる。 いっぽう、抵抗力のない高齢者や乳幼児、慢性疾患のある人は、健康な人にはなんでもない毒性の弱い病原体、たとえば緑膿菌などのグラム陰性桿菌やカビである真菌に感染しても肺炎になる。日和見感染という。症状があらわれないこともあるため治療がおくれ、危険な状態になることもある。1976年アメリカで発生し、話題になった在郷軍人病は、のちにグラム陰性桿菌のひとつのレジオネラ菌による肺炎だったとわかった。グラム陰性桿菌による肺炎は、季節に関係なく発症し、抗生物質に対して抵抗力が強い。
インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなど、上気道の感染をおこすものがおもに原因となる。風邪をこじらせて発病するものが多い。症状は比較的軽いが、ウイルスにおかされている部分は細菌に感染しやすく、悪化することがある。
マイコプラズマは、細菌とウイルスの中間に位置する、細胞壁のない微生物である。この肺炎は咳がひどいのが特徴で、テトラサイクリンなどの抗生物質が有効である。
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