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アメリカ合衆国東部にある同国の首都。ポトマック川とアナコスティア川の合流点に位置し、北から南東はメリーランド州に、南西はバージニア州に接する。合衆国連邦政府の直轄地コロンビア特別区と同一地域であるため、2つの名称をあわせてワシントンD.C.とよばれる。1800年に合衆国政府の所在地となり、現在でも国内および国際的な政治・外交の中心地である。市名の由来は初代大統領ワシントンにちなむ。人口は55万521人(2005年推計)。そのうち黒人が65.8%、白人が29.6%、アジア系が1.8%、アメリカ先住民が0.2%。なお、人種・民族を問わず、スペイン語を話すヒスパニックは5.4%である。
労働力のほぼ3分の1は連邦政府の職員で、なかでも行政部門が最大の雇用源である。立法部門と司法部門の雇用は少ないが、さまざまな関連サービス産業を生みだしている。市内には同業者団体、労働組合、私的グループなど数千の団体・組織があり、弁護士やコンサルタントも多い。また、約140カ国の、大公使館がある。世界銀行、IMF(国際通貨基金)、米州機構など主要国際機関がおかれていることが、ワシントンに国際的な雰囲気と金融・政治面での重要性をあたえている。 観光は市の経済にとって第2の重要産業である。国の史跡や博物館には年間1800万人以上の観光客がおとずれる。毎年多くの会議が開催されるため、ホテルが無数にある。1983年には大規模なコンベンション・センターもオープンした。同市で発行されている主要日刊紙は、「ワシントン・ポスト」と「ワシントン・タイムズ」である。
合衆国の首都として、綿密な計画にもとづいて建設された都市である。街路網は、碁盤目状の道路と幅広い放射状の道路からなる。市域は連邦議会議事堂をとおる東西・南北の通りによって、北西、北東、南西、南東の4つにわけられる。 市内中央部に広がる長方形のオープンスペースはモールとよばれ、周囲を公共建造物や博物館でかこまれており、東に連邦議会議事堂、西にリンカン記念堂がある。周辺には連邦の主要な業務ビルが集中している。建造物の高さが法令によって制限されているため、ダウンタウンは広範囲に広がっている。ホワイトハウスと連邦議会議事堂をむすぶ幅の広いペンシルベニア通りは、ワシントンでのセレモニーにもちいられる道路で、大統領就任のパレードもこの通りでおこなわれる。 もっとも古い住宅地には集合住宅のテラス・ハウスがつらなるが、市の境界に近づくにつれてしだいに一戸建家屋にかわり、主要な放射状の道路沿いにはアパートメント・ハウスが多い。1960年代以降、古くからの地区の多くは市街地再開発によって活性化がはかられ、ワシントンの住宅地域は階層や民族においてそれぞれ特色をもつ地区となった。
ワシントンの中央部にある公園は、モールと、モールの西から南へつらなるイーストポトマック公園とウェストポトマック公園からなる。この地区にはジェファソン記念堂(1943年建造)、リンカン記念堂(1922)、高さ169mのオベリスクで知られるワシントン記念塔(1884)がある。ポトマック川対岸のバージニア州側には、アーリントン国立墓地とペンタゴンがみられる。ワシントンの農場があったマウントバーノンはアレクサンドリアの南にある。北西部のロッククリークとよばれる狭い谷の林地に広がるロッククリーク公園は、市内最大の公園で、公園内には国立動物園もある。
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