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タカ科に属する多数の昼行性の猛禽類の総称。ほかにトビ属、ノスリ属、ハゲワシ属などをふくむタカ科の中でも大型の鳥のグループである。一般にワシとよばれる鳥の中には、たがいに類縁関係のない鳥もふくまれる。ワシ類にはタカの名のつく鳥より小さいものもいる。
イヌワシとよばれる種は、北半球の大部分に広く分布する。大型ですばらしい飛行能力をもち、人間が近づきがたい山の奥深くに巣をつくるので、大昔から勇気と力のシンボルとされてきた。 イヌワシ属にはイヌワシのほかに8種あり、多くの種がユーラシア大陸に生息する。最小種のアシナガワシは翼を広げると約1.5mで、ヨーロッパ中央部から南アフリカまで渡る(→ 渡り)。最大種はオーストラリアにすむオナガイヌワシで、羽色はおもに黒、翼を広げると2.5mにおよぶ。日本にいるイヌワシは国内で最大級のワシで、天然記念物。レッドデータブックでも絶滅危惧種とされる。
オジロワシ属はイヌワシ属とは近縁でなく、おそらくハゲワシ属と近い関係にある。嘴(くちばし)はイヌワシより長くて重く、成鳥の嘴はイヌワシのように灰色ではなく、鮮やかな黄色をしている。足の下部に羽毛はない。海岸、湖や川の近辺にすみ、主食は魚だがそのほかの食物も食べる。 日本でみられるオジロワシ属としては、オジロワシやオオワシなどがある。オジロワシは北海道で少数が繁殖しているが、多くは冬鳥として北日本に渡ってくる。翼を広げると1.8~2.3mで、体は褐色で、頭は色がうすい。その名のとおり尾羽は白いが、若鳥は全身黒褐色で、尾羽は年をへてだんだん白くなる。天然記念物に指定されている。 オジロワシはユーラシア大陸にすむオジロワシ属の代表種だが、ときに迷鳥としてアラスカに渡る。羽色はハクトウワシより灰色がかっており、頭の色はうすいが白色ではない。オオワシは、オジロワシ類の最大種でアジア北東部の海岸にすむが、アラスカのアリューシャン列島やプリビロフ諸島に姿をあらわすこともある。北海道の北東部では、冬になると流氷とともに多数のオジロワシ、オオワシがやってくる。
熱帯にすむワシ類は世界じゅうの猛禽類でもっとも大型である。なかでもオウギワシは最強のワシで、体重は約4.8kgにもなる。メキシコ南部からアルゼンチン北部の低地の原生林にすむが、生息域が減少するにつれ、生存もあやぶまれてきている。 おもにサルやナマケモノ、オポッサムなどの樹上動物を捕食する。羽色は体の上面が灰黒色、下面が白色で、胸の上部に黒い帯がある。うすい灰色の頭には2重の冠羽があり、それをたてるとフクロウのようにみえる。
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