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北アメリカ大陸南部にある連邦共和国。正式国名はメキシコ合衆国。領土は、レビヤヒヘド諸島など本土周辺の多くの島々もふくむ。面積は196万4382km²。人口は1億995万5400人(2008年推計)。首都はメキシコシティで、国内の最大都市。
国土の大部分は山地と広大な高原からなる。西側の太平洋岸を西シエラマドレ山脈、東のメキシコ湾側を東シエラマドレ山脈がそれぞれ南北にはしり、山麓(さんろく)から海岸にかけて幅の狭い海岸平野が広がる。東シエラマドレ山脈と西シエラマドレ山脈は南東部のラフンタとよばれる地帯で合流し、複雑な火山列を北辺にもつ南シエラマドレ山脈を形成する(→ シエラマドレ山脈)。ポポカテペトル山(標高5452m)などの高峰がつらなる南シエラマドレ山脈は、カンペチェ湾とテワンテペック湾とをわけるテワンテペック地峡へとのびる。 アメリカ南西部の平原からつづく高原地帯は、メキシコ国土の半分以上を占め、西部と南部にむかうほど高度をます。北部にマピミー盆地があり、中央部に広大なアナワク高原(メキシコ中央高原)が広がる。 メキシコ湾岸は砂質の低地が多いが、太平洋岸では山地が海にせまっている所がある。北西端から南に細長くのびるカリフォルニア半島(長さ1200km)は、アメリカのカリフォルニア州からつづく海岸山脈の延長部にあたる。南東端には平均標高152mの低平なユカタン半島がある。 メキシコには長大な河川が少なく、大半の河川は船の航行ができない。最長の河川はリオグランデ(メキシコでの名称はリオブラボーデルノルテ)で、アメリカとの国境をながれている。そのほかの重要な河川に、南部のバルサス川、メスカラパ川、ウスマシンタ川、北部のコンチョス川がある。主要な港として、メキシコ湾側にタンピコ、ベラクルス、コアツァコアルコス(プエルトメヒコ)、太平洋側にはアカプルコ、マサトラン、マンサニージョ、サリナクルスがある。最大の湖は西部にあるチャパラ湖で、中央部のアナワク高原には浅い湖沼が点在する。
国土は中央部を横断する北回帰線で二分され、南半分は熱帯に属する。しかし、気候は高度にともなって変化し、標高差により次の3つにわけられる。 ティエラカリエンテ(「暑い土地」の意)は海岸平野をふくむ標高約900mまでの地域で、気候は多湿、年平均気温は16~49°C。ティエラテンプラダ(「温暖な土地」の意)は約900~1800mの地域で、年平均気温は17~21°C。ティエラフリア(「寒い土地」の意)は約1800~2700mの高地で、年平均気温は15~17°Cである。なお、メキシコシティの平均気温は1月が7~21°C、7月が12~23°C、モンテレーでは1月が9~20°C、7月が22~34°Cとなる。 5~10月が雨季で、南にむかうほど降水量は多く年間1000~1500mmに達する所がある。ただし、国土の大半はひじょうに乾燥している。年降水量は標高に応じて地域差がみられ、ティエラテンプラダが約640mm、ティエラフリアが約460mm、北部の半乾燥地帯が約250mmで、メキシコシティは848mm、モンテレーは639mmである。
植生はきわめて変化にとんでいる。北部の乾燥地帯には、サボテン、ユッカ、リュウゼツラン、メスキートが多くみられる。ティエラカリエンテには多種類の植物が密生し、熱帯林の地域ではココヤシ、ゴムノキ、アーモンド、イチジク、オリーブなどがしげる。山腹にはカシ、マツ、モミが分布し、高地では極地方の植物相がみられる。 動物相も変化にとみ、哺乳類(ほにゅうるい)は491種がみられる。北部にはオオカミ、コヨーテ、山腹の森林にはオセロット、ジャガー、ペッカリー、クマ、ピューマが生息する。海岸部にはアザラシがすむ。爬虫類(はちゅうるい)はリクガメ、イグアナ、ガラガラヘビ、トカゲなど704もの種類が生息している。
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