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項目構成
毎年春にできる木部細胞は大きく、春以降にできる木部細胞は小さく、さらに冬の間は生長がとまるため、木質部の1年間の生長は年輪とよばれるはっきりした輪になってあらわれる。それぞれの年輪の幅は気候の変動などの影響をうけ、考古学者は木の年輪をしらべて過去の気象条件や環境の変化を測定してきた。年齢のわかっている木を基準にして、年齢のわからない木の年輪をくらべることにより、考古学者は4000年近くさかのぼれる年代測定法を生みだした。年輪から年代をさぐるこのような方法は年輪年代法とよばれ、木の梁(はり)がのこっている古代の建造物の年代測定に利用されてきた。古い年輪はたいてい黒ずんでいて機能しておらず、芯材とよばれる。いっぽう、わかい層は色も明るく樹液をはこぶ働きをするため、液材とよばれる。
軸の液材は水分や溶解したミネラル分を土壌からすいあげて葉へ運搬する。葉をとおしてとりいれた二酸化炭素と水がくみあわされて、葉で消費される。光合成とよばれ、栄養分をつくるプロセスである。また生きている植物細胞の呼吸で生じた気体は、液材によって葉にはこばれ、そこで大気中に放散される。光合成によってつくられる栄養分と大気中から吸収して呼吸につかう酸素は、師部によって根まではこばれる。
木の生殖には、植物がほとんどすべてそうであるように世代交代がある。胚珠(はいしゅ)と花粉は1本の木の同じ花、あるいは同じ花部でつくられる。ただしモチノキ属の各種の木やトネリコ、カエデの大半とイチイ、ビャクシン、イチョウの場合は木に雌雄がある。木はふつう風や虫によって受粉するが、カバノキ類では受粉せずに種子を生じる種もある。
木の平均寿命は種によってことなる。ある種のカバノキはふつう約40年でかれてしまう。いっぽうサトウカエデはしばしば500年も生き、オークには1500年、ビャクシンには2000年、セコイアオスギ(→ セコイア)には4000年も生きる種がある。鹿児島県の屋久島に自生する縄文杉は、樹齢3000年とも4000年ともいわれる。アメリカ西部の亜高山帯に生えるヒッコリーマツの中には樹齢5000年近いものもあり、もっとも寿命の長い生物である。
木および木製品は、人間の生活と切りはなすことができない。木材や木製品に利用するための木の栽培法については林業、木材工業、木材を、食料源としての木の利用については果実、園芸、果樹を、土壌の浸食をふせぐ木の利用については自然保護、浸食を参照。また公園、大通り、遊歩道や家庭の庭には、多くの木が観賞植物として植栽されている。
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