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項目構成
比較的感度の低い爆薬の起爆薬としては、それ自身小さな機械的な衝撃や熱で爆発して主薬を爆発させることができる化合物が使用される。これには、長い間、おもに雷酸水銀(雷汞:らいこう)Hg(ONC)2が単独で、あるいは塩素酸カリウムなどほかの物質と混合して使用されてきた。しかし、その製造には危険がともない、また高温下で分解しないよう保存することができなかった。そのため、工業用および軍事用起爆薬のほとんどすべてが、雷酸塩からアジ化鉛Pb(N3)2、ジアゾジニトロフェノールに切りかえられた。 これらの起爆薬は、かつてはテトリル(トリニトロフェニルメチルニトラミン)とともにもちいられていたが、現在では、シクロナイトあるいはPETNとともに使用される。これらの爆薬は鋭敏で大きな威力をもち、起爆薬と大型の砲弾や爆弾の主爆薬との間の伝爆薬としてもしばしば使用される。 工業用雷管や点火装置には少量の起爆薬が使用されている。これを主爆薬にとりつけ、導火線または電気的に点火すると爆発がおこる。
炭鉱爆薬ともいう。石炭鉱山などでは坑内のメタンガスや浮遊炭塵が発火したり爆発したりする恐れがあるため、通常の高性能爆薬を使用することは危険である。このような環境での発破にも使用できるよう、炎の発生をひじょうに短時間にかつ比較的低温におさえて、火災や爆発の危険性をできるだけ小さくした、爆薬が開発されている。 炭坑での使用がみとめられている検定爆薬の代表的なものには、硝酸アンモニウムと、TNTなどのニトロ化合物、デンプン、塩化ナトリウム、炭酸カルシウムなどほかの成分との混合物がある。また、まったく炎を発生しない爆薬も使用されている。この爆薬は液体二酸化炭素を筒におさめたもので、内部の化学的発熱成分によって瞬間的に液体二酸化炭素をガス化する。このとき、筒の一端にほどこされていてるシールがやぶれ、ここからガスが噴出するのである。 二酸化炭素爆薬は真の意味での爆薬とはいえない。熱を発生するのではなく吸収するからである。しかしこの爆薬には、爆発の際に発生する力が、爆薬を装填(そうてん)した穴の底部にむかうため、石炭の粉砕を少なくすることができるという利点もある。 最近の自動車に装備されているエアバッグは、衝突したときに乗員がフロントガラスにうちつけられるのを防止する。原理は、超音波や赤外線のセンサーで衝突を感知し、慣性によって車内の人間がとばされる前に電気信号で爆発物に点火する。爆薬の熱によって、瞬間的に人体に害の少ないガスを大量に発生する火薬を燃焼させる。ガス発生用の薬剤としては、アジ化ナトリウムなどがつかわれ、1000分の1秒単位の時間でナイロンの袋を膨張させる。
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