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あるものごとまたはその性質を別のものごとによってあらわす表現技法。大きく分類すると直喩(シミリ)、隠喩(メタファー)、換喩(メトニミー)、提喩(シネクドキ)の4種類がある。
直喩とは、「XはYのようにQだ」あるいは「XはYのようだ」という形をもちいる表現で、「ようだ」があることによって比喩であることが明示されるという特徴をもっている。ただし同じ直喩でも、「花子は太陽のように明るい」という場合には、太陽によってたとえられた花子の性質が「明るい」であることはすぐに理解できるが、「花子は太陽のようだ」という表現である場合には、花子がどのような性質をもっているのかはすぐにはわからない。
隠喩とは、「XはYだ」という形をもちいる表現で、この形だけからは比喩表現であることはわからない。たとえば「太郎は学生だ」という文は比喩表現ではないが、「太郎はうちの大黒柱だ」という文は比喩表現である。「XはYだ」は、ふつうならばXがYの一種であるという意味をあらわすのに、太郎という人間が大黒柱というものの一種であることはありえないという事実から、「太郎はうちの大黒柱だ」が比喩表現であって、太郎が大黒柱のように家をささえる役目をしているという意味が理解できるのである。 なお、隠喩を連続してつかうことで文章全体のいわんとするところを推察させる表現法をとくに諷喩(アレゴリー)という。たとえば「鳶(とび)が鷹(たか)を生む」ということで「平凡な親が傑出した子供を生む」の意味をさとらせるような表現である。
換喩とは、柔道の有段者のことを「黒帯(くろおび)」とよんだり、一升瓶にはいった酒をのみほすことを「一升瓶をのみほす」といったりする表現のことで、あるものを、それに密接に関係した別のものであらわすような比喩表現である。自動車のことを「くるま」とよんだり、自動車を運転することを「ハンドルをにぎる」というのも換喩の一種とみなすことができる。
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