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ヨーロッパ南東部、バルカン半島のアドリア海側にある共和国。正式国名はクロアチア共和国。国名はクロアチア語では「フルバツカ」という。北はスロベニアとハンガリー、東はセルビア、南東はボスニア・ヘルツェゴビナと国境を接する。西でアドリア海に面し、海岸地方南端のドゥブロブニク近辺でわずかながらのモンテネグロと接している。 かつてはユーゴスラビア(旧)を構成する共和国だったが、1991年に独立を宣言。これをきっかけにクロアチア人とセルビア人による内戦が勃発(ぼっぱつ)したが、92年1月の停戦協定発効でいちおう終息した。面積は5万6510km²。人口は449万1543人(2008年推計)。首都はザグレブで、同国最大の都市。
国土は平野、なだらかな山、全長5835km(2003年推計)におよぶ海岸、沖合の島々と変化にとんでいる。東部のパンノニア平原(ハンガリー平原)は肥沃(ひよく)な農業地帯で、ドラバ川とサバ川がながれる。両河川はいずれも、ヨーロッパ有数の大河川ドナウ川にそそぐ。東部は古くからスラボニアとよばれる。 西部のダルマチアは、アドリア海をみおろすディナラ山脈の麓(ふもと)のやせた細長い土地である。ディナラ山脈はいくつかの山脈が並行してはしっている。海岸部ではその一部が水中に没し、無数の湾や入り江、1000以上の島を形成。ダルマチア北西部には、スロベニアからアドリア海にのびるイストラ半島がある。 おおむね夏は暑く冬は寒い大陸性気候をしめすが、海岸地方はしめった暖かい冬と乾燥した夏を特徴とする地中海性気候となる。
平野部も山岳部もブナ、カシなどの落葉樹が多い。石灰岩質のカルスト地形がみられる地域もあり、パグ島はその典型である。植物は50種が保護植物に指定されている。野生動物では、ウサギ、キツネ、ヤマネコ、イタチ、カワウソ、ヒグマ、シカ、テン、イノシシ、オオカミ、ムフロンなどが生息する。 天然資源では、石油、石炭、ボーキサイト、鉄、陶土の産出量が多い。ほかには、カルシウム、天然アスファルト、無水ケイ酸、雲母、塩などがとれる。
人口は、1991年の国勢調査では478万4265人だったが、2008年には449万1543人に減少している。 クロアチア人が人口の約78%、セルビア人が約14%を占めていた民族構成は、1990年代の内戦によってセルビア人が流出したため、2001年段階では、クロアチア人約90%、セルビア人約4.5%になった。セルビア人の多くは西部のクライナ地方と北東部の東スラボニアに居住するが、クロアチアの首都ザグレブにもすむ。ほかに、ムスリム(イスラム教徒)、ハンガリー人、スロベニア人などがいる。 クロアチアの人口のほぼ半分は都市に居住し、とくに大都市に集中している。おもな都市は、首都ザグレブ、二大港湾都市のスプリトとリエカ、工業の中心地オシイェクである。
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