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キプロス

キプロス Cyprus
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項目構成
III

住民

総人口の約85%がギリシャ系、約12%がトルコ系で、そのほか少数のアルメニア人、レバノン人などがいる。1974年のトルコ軍の占領以来、国土の南3分の2にギリシャ系が、北3分の1にトルコ系がすむようになった。二分された住民は、それぞれことなった生活習慣や宗教を保持している。

キプロスの人口は78万8457人(2007年推計)で、人口密度は85人/km²。主要都市には、首都ニコシアのほか、リマソル、ラルナカ、ファマグスタなどの港町がある。ニコシアはギリシャ系地区とトルコ系地区に分断され、ギリシャ系地区のほうが4対1の割合で人口が多い。なお、ニコシアは、トルコ語ではレフコサとよばれる。

1

宗教と言語

ギリシャ系の住民は、ギリシャ正教会(東方正教会)の独立支派に属しており、トルコ系の住民はほとんどがイスラム教スンナ派である。そのほか、ユダヤ教徒東方典礼カトリック教会の一派であるマロン派教徒などが少数いる。公用語はギリシャ語だが、北キプロスではトルコ語が話され、地名などのトルコ語化がすすめられている。

2

教育と文化

高等教育機関には、ニコシアのギリシャ系地区にあるキプロス大学(1989年創立)、北キプロスの東地中海大学(1986年)などがある。トルコ系、ギリシャ系ともに識字率は高く98%(2005年推計)である。

ギリシャ美術を源流とするキプロスの数々の美術品が、ニコシアの民俗芸術博物館(1950年設立)に展示されている。ニコシアのキプロス博物館(1883年)では、島で発掘された考古遺物の数々がみられる。このほか、ラルナカ、リマソルにも博物館がある。

IV

経済

工業や観光をふくむサービス業も発達しているが、キプロス経済は農業によってなりたっている。1974年のトルコ軍事介入は経済的にも大きな影響をおよぼしたが、ギリシャ系住民側(キプロス共和国)は急速な回復をみせた。通貨はキプロス共和国ではキプロス・ポンド、北キプロスではトルコ・リラがつかわれてきたが、キプロス共和国は2008年1月にユーロを導入した。

1

農林水産業

国土の15%(2005年推計)を農地が占め、ジャガイモ、トマト、オオムギ、ブドウ、オリーブ、オレンジ、グレープフルーツなどが栽培される。経営規模は小規模で、機械化もあまりすすんでいない。穀物やオリーブは国内需要をみたすにいたっていないが、そのほかの農産物やワインは輸出されている。ヒツジ、ヤギをはじめ、豚、牛、ロバなどの飼育もおこなわれ、ヒツジやヤギの乳からはヨーグルトやチーズがつくられている。

林業では材木や薪(まき)が生産されている。沿岸部ではカイメンの採取がおこなわれているものの、漁業はあまり盛んではない。

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