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項目構成
毛織物につかわれる主要な動物繊維は羊毛である。野生のヒツジのむく毛(にこ毛)は短く、上部の長くてあらい毛でまもられている。羊毛をとるために交配されたヒツジのむく毛はより長くなっている。むく毛からできた紡績糸は紡毛糸(せまい意味のウール)と梳毛糸(そもうし:ウーステッド)にわけられる。長さ5cm以下のむく毛は、ちぢれてやわらかい紡毛糸になり、長いむく毛は滑らかで丈夫な梳毛糸になる。
織物につかわれる動物毛にはラクダ、リャマ、アルパカ、グアナコ、ビクーニャ、ウサギ、トナカイ、アンゴラ、ヤギ、カシミアヤギがある。ミンクやビーバーの毛は、そのほかの動物毛と混合してぜいたくな紡績糸をつくるのにつかうこともあるが、通常は毛皮としてそのままつかわれる。牛や馬の毛は室内装飾用など、とくに耐久性が必要な用途向けにフェルトにしたり紡績糸につむいだりしてつかわれる。人間の髪の毛でさえ織物にされたこともある。
植物繊維のほとんどはセルロースである。動物繊維のタンパク質とことなり、アルカリとほとんどの有機酸には耐性をもっているが、強い無機酸では分解する。漂白剤の使い方をまちがえると、いたんだり切れたりする。
植物繊維にはおもに4つのタイプがある。種子の周囲をとりまくやわらかい毛は種子繊維、双子葉植物の樹皮と幹の間にある丈夫な繊維は靭皮(じんぴ)繊維、単子葉植物の葉と茎にある丈夫な繊維は維管束繊維(→ 維管束)といい、さらに植物茎繊維がある。それ以外に、用途はかぎられるがラフィアのような葉の皮をはいだもの、ココヤシやヤシの繊維のように果実の外皮の繊維がある。
商業的に重要な種子繊維は、綿花からとれる綿とカポックの2つである。綿の繊維はワタの種子の莢(さや)の中でそだち、織物産業でつかわれる唯一の種子繊維である。綿花には何種類かあり、それによって繊維の長さがちがう。長いステープルの繊維は細くて強い糸になり、良質の布をおることができる。短いステープルの繊維は耐久性のある布用のあらい糸となる。綿の糸は染色やプリントが簡単で、豊富な色とデザインの布を生産することができる。カポックは紡績はできないが、室内装飾用材料としてつかわれる。中が中空になっているので水にうきやすく、かつては救命用の浮きの装置につかわれていた。
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