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項目構成
トウヒ、マツ、シラカバなどの豊富な森林が最大の天然資源である。薪や泥炭が燃料としてつかわれている。鉱石の埋蔵量も多く、銅、亜鉛、鉄、ニッケルをはじめ、金、銀、鉛、バナジウムが採掘される。花崗岩や石灰岩も豊富である。 内陸は灰色の山岳性土壌で、北部の3分の1の地域は泥炭土でおおわれている。南部の海岸地域は肥沃(ひよく)で、海洋性の粘土からなる。 水資源も豊かだが、近年は水不足で水力発電量が減少している。2003年は総発電量796億kWhのうち、水力による発電は11.7%であった。
総人口は523万8460人(2007年推計)。人口密度は17人/km²で、ヨーロッパでもっとも人口の希薄な地域といえる。人口の3分の2以上は南部に居住している。
全人口の92%がフィンランド語を話すが、約6%はスウェーデン語を使用している。スウェーデン語系住民は、アハベナンマー諸島と南西部沿岸に多い。フィンランド語はウラル語族、スウェーデン語はインド・ヨーロッパ語族に属す、まったくことなる言語である。公用語はフィンランド語とスウェーデン語で、公的な言語として、どちらか1言語を使用するか2言語併用とするかは自治体によってことなる。スウェーデン語系住民は、その数はへっているとはいえ、政党や学校などに独自の組織をもっている。ほかに、先住民族のサーミ人が北部のサーミランドを中心に居住している。フィンランドのサーミ人は約7500人、その中でサーミ語(フィンランド語と同じ系統)の話し手は3500人ほどといわれる。サーミ人がすむ地域の自治体はサーミ語も公用語としている。 全人口の約85%は福音ルター派教会の信者だが、宗教の自由は保障されている。東方正教会系のフィンランド正教の信徒の数は第2次世界大戦以降、急減し、人口の1%にすぎない。
フィンランドは、6つの州にわけられている。6州のうち、スウェーデン系住民が多くすむオーランド(アハベナンマー)は独自の政府をもつ自治州である。 主要都市は、工業、貿易、学問の中心である首都のヘルシンキ(人口55万9046人(2005年推計))のほか、工業の盛んなタンペレ、古都トゥルクなど。
識字率は100%。義務教育は7~16歳で、この間、6年間の初等課程と3年間の中等課程からなる9年制の総合学校で基礎教育をうける。総合学校を修了すると、大半の生徒は、普通教育がおこなわれる高等学校か、基礎的な職業資格にむすびつく職業学校に進学する。これらの中等教育も、義務教育同様に無料である。フィンランドの職業教育は1990年代半ばに改革がおこなわれ、高校レベルの職業教育は、コース別の専門的学習よりも幅の広い学習がめざされるようになった。これまで、農業、工業、商業、家政、芸術・工芸など産業部門ごとにわかれていた学校も、近年は総合職業学校にかわる傾向にある。 高等教育機関としては、従来は総合大学および単科大学や教員養成大学があったが、改革により、職業学校の高等課程が、イギリスのポリテクニックに似た高等職業専門学校(AMK)に再編され、現在は20の総合大学と25のAMKの2本立てとなっている。総合大学は、1640年にトゥルクに創立され、1828年に移転したヘルシンキ大学が最大で、このほかトゥルク大学(1919年創立)、オウル大学(1958)、タンペレ大学(1966)などがある。成人教育も広範におこなわれており、寄宿制の市民カレッジや夏期大学でまなぶ社会人も多い。
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