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フランス南部で話されているロマンス諸語のひとつで、オック語、オクシタンともよばれる。プロバンス語を理解できる人は、フランスの人口のおよそ4分の1にのぼるとみられる。
11~15世紀に吟遊詩人トルバドゥールの詩をはじめとして、プロバンス語のすぐれた文学作品が数多く書かれた。この時期には、プロバンス語の話される地域は現代よりずっと北のほうまで広がっており、多くの方言の橋わたしをする文芸語としての地位を確立していた。 ところが、14世紀になって北フランスの王権が南部にも支配権を確立したことにより、プロバンス語はおとろえはじめた。19世紀には、詩人のミストラルがプロバンス語による文学の復興運動をすすめ、プロバンス語の辞典がつくられたりしたが、大きな成功をおさめることはなかった。 しかし近年、地方の伝統や文化を保存すべきだとの声が高まり、1993年、フランス政府はプロバンス語やそのほかの地域語を公立学校でおしえるための法令を制定した。
プロバンス語の方言には、中央部のリムーザン方言とオーベルニュ方言、地中海沿岸地域のラングドック方言とプロバンス方言、西部のガスコーニュ方言(この方言は独立した言語とみなされることもある)がある。 南フランスで話されるプロバンス語も、北フランスで話されるフランス語も、起源はともにラテン語である。しかし、南フランスのほうがローマ人による植民開始がはやかったため、フランス語よりもフランク語やほかのゲルマン語(→ ゲルマン語派)の影響が少ない。またプロバンス語は、フランス語の影響を強くうけているが、言語の仕組みはむしろスペイン語やカタルニャ語に近い。 なお、フランコ・プロバンス語という、フランス語とプロバンス語の中間的な特徴をもつ言語が、フランス中部の東側の地域からスイス、イタリアの一部にかけて話されている。 → フランス語
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