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微量で体の代謝をたすけ、健康を維持し、子供が正常に成長するために必要な有機化合物。一般に触媒として作用し、タンパク質とむすびついて活性酵素をつくり、体内の多くの重要な化学反応をおこす。ビタミンがなければ、これらの反応の多くは、おそくなるか止まってしまうだろう。さらに、ホルモン、血液の細胞成分、神経系ではたらく化学物質、遺伝子の原料をつくるときにも補助的な働きをする。それぞれのビタミンは化学的には関連がなく、生理的作用もほとんどことなる。しかし、ビタミンが体にどのように作用するのか、その仕組みは複雑でまだよくわかっていない。
ビタミンには多くの種類がある。一般的には、13種類のビタミンが知られていたが、2003年4月、55年ぶりに新種のビタミンが確認された。また、ビタミンは水溶性と脂溶性に分類される。脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、E、Kは脂肪をふくむ食品とともに体内に摂取されるが、体脂肪の中にたくわえることができるので毎日とる必要はない。水溶性ビタミンである8種類のビタミンBとビタミンCは、体内にたくわえることができないため、できれば毎日とらなければならない(後述のようにいくつかのビタミンBではその必要がない)。
ビタミンDだけは体内でつくることができるが、その他のビタミンはすべて食事によってとらなければならない。ビタミンが欠乏すると代謝機能障害など、さまざまな機能障害をおこす。 日本では、ビタミンやミネラルやその他の栄養素の必要量をさだめた「日本人の栄養所要量」が厚生労働省によって発表されていて、ビタミンの所要量が年齢層別にmgか国際単位(IU)で表されている。これは栄養の専門家だけでなく、不規則な食事をしたり、加工調理ずみ食品を食べる機会のふえたりしている現代人にとっても、役にたつガイドラインとなっている。現在、多くの加工調理ずみ食品が、ふくんでいる栄養成分量を表示するようもとめられている。 すべての必要なビタミンがふくまれた、バランスのとれた食事をしていれば、たいていの人はビタミン不足にはならない。しかし、特別な食事をとっている人、腸に病気があって栄養素がじゅうぶんに吸収されない人、妊娠中や授乳中の女性では、特別にビタミンを補給する必要がある。 また、ビタミンを補給すれば、風邪から癌(がん)までいろいろな病気が「なおる」と信じる人もいるが、実際には必要量以上のビタミンのほとんどは吸収されないで、すぐに体から出されてしまう。そのうえ、脂溶性ビタミンはほかのビタミンの作用のさまたげになることがあり、とりすぎると重い中毒をおこすこともある。
淡黄色の第1級アルコールで、カロテン(カロチン)からもえられる。皮膚や粘膜や骨や歯をつくり、視覚や生殖にも影響する。早期の欠乏症状には、夜盲(暗さに目がなれにくい)になったり、皮膚が異常に乾燥したり、粘膜の分泌が低下して細菌感染にかかりやすくなったり、涙腺(るいせん)の働きが悪くなって目が乾燥する。発展途上国では、子供の失明のおもな原因になっている。
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