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北アメリカに生息する中型のクマで、フロリダの熱帯地方から北極地方にまで分布する。
体色は黒から褐色・赤茶色・薄茶色・白色のものまで変化にとみ、胸に白い星形の斑紋をもつものが多い。メスの体重は約70kg、オスは普通130kgほどであるが、250kgをこえるものもいる。子は出生時には300gたらずしかない。北部山地にすむ個体のほうがオス、メスとも体重は軽い。蹠行(しょこう)性(つま先とかかとを地面につけてあるく)で、前後足ともに5本の短く、まがったするどい爪(つめ)があり、木登りに役だつ。繁殖期以外は単独か、母と子で行動する。
生息環境は森林から亜寒帯の雑木林、森林周辺部と広範囲にわたり、ひらけたツンドラ地帯や川沿いの平原にもみられる。食物のとぼしいときには最長7カ月にもおよぶ冬ごもり(→ 冬眠)ができるように、その行動や体の仕組みが独自の適応をしている。雑食性で、おもに果実やどんぐり、水分の多い草、魚、腐肉、昆虫などを食べている。食物が豊かな時期には1日に20kgも食べ、冬ごもりの前には1日に体重が最高2.5kgも増加する。
メスは5~6歳ではじめて出産し、1回に2頭以上うむことはめったにない。2~3年おきに出産し、25歳ぐらいまで繁殖することもあるが、大半が10歳以下で死亡する。生まれた子の死亡率も高いので、その地方の個体群はかろうじて維持されている。 子グマは満腹すると喉(のど)をならし、空腹か寒いときには鳴く。成獣は他のクマや人間に対して、フーッという音やうなり声、ほえ声をだして威嚇(いかく)するほか、歯をガチガチとならす。人間を獲物としておそうことはしないが、場所や食物をめぐって、あるいは子をまもるために、人を殺傷することもある。個体群は、たいていの地域で安定しており、他種のクマとくらべ、もっとも多く生息している。 分類:哺乳綱ネコ目(食肉目)クマ科。アメリカグマの学名はUrsus americanus。
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