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ノートル・ダム大聖堂(パリ)

ノートル・ダム大聖堂 ノートルダムだいせいどう Cathédrale Notre-Dame de Paris
百科事典項目

パリ中心部、シテ島にある大聖堂(カテドラル)。ノートル・ダムとは聖母マリアのことで、シャルトル大聖堂ランス大聖堂なども、正称はノートル・ダムである。パリのノートル・ダムはその優美な風貌(ふうぼう)から、中世フランスのゴシック建築の代表作とされる。ここにはかつてローマ人の神殿があったといわれ、現在の建物は1163年にモーリス・ド・シュリー司教のもとで起工、1250年にほぼ完成した。

西正面は古典的なフランス・ゴシック様式で、3つの扉口は豪華な彫刻で装飾されている。中央扉口の彫刻は「最後の審判」をモティーフにしている。南北にはしる袖廊の正面は13世紀後半の作で、2つの正面にはバー・トレーサリー(ステンド・グラスの枠組みをささえる石の透かし細工)でささえられたバラ窓とよばれる円形のステンド・グラスがみられる。もうひとつのバラ窓は大聖堂の西正面にある。それは、繊細な刺繍のようにみえる石のトレーサリーでささえられ、大きなガラス面をもちいたことでゴシック工学の傑作とみなされるものである。

内部の天井は高さ35m。18世紀に典礼形式が変更されたため、中世のガラスやオリジナルの調度品はほとんどのこっていない。フランス革命時に、この大聖堂も破壊されたが、19世紀になってフランスの建築家ビオレ・ル・デュクによって修復工事が開始された。身廊交差部上の尖塔(せんとう)は彼の作品である。フランス皇帝ナポレオン1世 とその妻ジョゼフィーヌは1804年にこの大聖堂で戴冠式をとりおこなった。

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