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Windows Live® の検索結果 火星の周りをまわる2つの小さな衛星のうち、内側に位置する衛星。フォボスは火星からわずか9378kmの距離にある軌道をまわり、太陽系の衛星ではもっとも母惑星に接近している。 このように火星にかなり接近しているため、その軌道を維持するための力よりも火星の重力のほうが強く、フォボスの軌道は1世紀の間におよそ1.8mの割合で火星に接近している。これから先の4000万年の間に、フォボスは粉々にくだけちって火星の環となるか、火星の表面に衝突するかのどちらかであろう。フォボスは地球の日数でかぞえて1日で3周も円形の軌道をまわる。フォボスの公転周期(約0.3日)は火星の自転周期よりも短いため、火星の空をみあげると、フォボスは西からのぼって東にしずんでいく。 フォボスは不均整な形をしていて、半径は13.5 × 10.7 × 9.6kmである。外側を運行する衛星デイモスより大きいにもかかわらず、フォボスは地球の月にあるふつうの大きさのクレーターと同じぐらいの大きさである。フォボスは、小惑星帯では一般にみられるような暗く炭素を多量にふくんだ岩からできている。小惑星帯とは火星と木星の間で太陽の周りをまわる何千もの小惑星の帯である。フォボスの密度は、この衛星が岩のかたまりだとしたときに考えられる密度よりも低い。したがってフォボスはおそらく水の氷もふくんでいるであろう。フォボスはかつて小惑星だったかもしれないが、どのようにして火星の衛星になったかは解明されていない。 フォボスのもっとも明確な特徴はスティックニーとよばれる10kmの幅をもつクレーターである。このクレーターを形成したときの小惑星の衝突は、フォボスをほとんど粉々にしそうなほどの衝撃だった。亀裂はフォボスの表面をおおい、スティックニーの付近の亀裂は幅700m、深さ90mにもおよぶ。フォボスはあまりに小さいために大気を維持できないが、1989年にソビエトの火星探査機フォボス1号は、衛星の近くでごくわずかの量の水蒸気を発見した。この水蒸気はおそらく、フォボス内部の水の氷が気化してでてきたものだろう。 フォボスは、1877年にアメリカの天文学者アサフ・ホールによって発見された。この衛星は、ギリシャ神話の登場人物で、軍神アレスと愛と美の女神アフロディテの息子にちなんで名づけられた。ローマ神話では、彼は軍神マルスの付き添い人とされている。フォボスにみられる特徴的な地形に対しては、一般に、火星の2つの衛星を探求し、研究していた天文学者の名前がつけられているが、スティックニーという名は、アサフ・ホールが火星の衛星をさがすことに対して落胆し断念を決意した際、彼にさがしつづけるよう説得した彼の妻の旧姓からとられた。
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