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経口避妊薬

経口避妊薬 けいこうひにんやく Oral Contraceptive
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

女性が内服する避妊薬で、一般にピルともいわれる。錠剤をのむだけで避妊でき、妊娠したいときは服用をやめればよい。また避妊率はただしく使用すればほぼ100%と高いうえ、男性の協力をえられなくても避妊できるという利点もある。アメリカでは1960年に認可されて以来、避妊法としてもっとも普及している。世界全体でみても、もっとも広くおこなわれている避妊法である。

II

ピルの成分

現在アメリカでは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを成分とする混合型と黄体ホルモンだけを成分とする単独型の2種類が使用されている。ピルにつかわれている黄体ホルモンは、女性ホルモンのプロゲステロンと同じ成分のプロゲスチンである。とくに、ホルモン量をへらし、副作用を弱くした低用量の混合型が普及している。

1

低用量ピル

1978年にはWHO(世界保健機関)がピルの低用量化を提唱し、1錠にふくまれる黄体ホルモンを1mg以下、卵胞ホルモンを50µg(マイクログラム:100万分の1g)以下におさえるよう勧告した。その後開発された低用量ピルは、現在、全世界で9000万人以上の女性に服用されている。先進国の中で日本だけがこれまで低用量ピルを認可していなかったが、1999年6月、中央薬事審議会は正式にピルを承認した。

III

ピルの原理

ピルの働きの原理は、に妊娠していると思わせ、ホルモンの分泌をおさえることによって、避妊させることである。混合型の卵胞ホルモンは脳下垂体に作用して、妊娠しているという情報をあたえ、その結果排卵を抑制する。一方黄体ホルモンは、黄体形成ホルモンの分泌をおさえ、排卵をおこらなくしたり、精子の子宮への侵入をふせぐため子宮頸管の粘膜を厚くしたり、受精卵が着床しないよう、子宮内膜がやわらかく厚くなるのをふせぐ。生殖腺刺激ホルモン

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