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モルティエ,G.de

モルティエ Gabriel de Mortillet
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

1821~98 フランスの考古学者。「モルティエ編年」とよばれる旧石器時代(石器時代)の時期区分をはじめてもうけたことで知られる。

フランスのイゼール県メランに生まれ、地質学や古生物学を独学でまなぶ。ニ月革命(1848)に関与して、1863年までスイスに亡命するが、帰国後、先史学や人類学の研究を精力的におこなった。67年にパリ近郊のサンジェルマン国立古代博物館の館長となる。のち、パリ人類学学院の教授となり、先史人類学の講座を担当した。

II

モルティエ編年

モルティエ編年は、旧石器時代の文化の発展段階をハンド・アックス石斧細石器といった各地の遺跡から出土する石器によって分類したことに意義がある。彼は石器の型式によって、フランスのドルドーニュ地方にあるムスティエ洞窟を標準遺跡とするムスティエ期(ムスティエ文化)、フランスのピレネー地方にあるオーリニャック遺跡を標準遺跡とするオーリニャック期(オーリニャック文化)のほか、ソリュートレ期、マドレーヌ期の4期にわけた。

標準遺跡とは、特定の年代や文化をしめす、標準となる特徴的な石器を多く出土する遺跡のことである。

のちモルティエは、この4期編年に前期旧石器時代にあたり、ムスティエ期に先だつシェル期とアシュール期、それにトゥラス期をくわえてオーリニャック期をのぞいた6期編年を提唱した。古い順にならべるとシェル期、アシュール期、ムスティエ期、ソリュートレ期、マドレーヌ期、トゥラス期である。

モルティエ編年体系の根幹や用語は、現在ももちいられているものが多い。しかし、20世紀になってからの旧石器時代研究の進展により、ほとんど使用されない文化期もある。文化期の用語としても地域文化期をあらわすものとして使われるようになっている。

現在、各期の年代は研究者によって、かなり違いがみられるが、ほぼアシュール期(110万~8万年前)、ムスティエ期(8万~3万5000年前)、オーリニャック期(3万5000~2万7000年前)、ソリュートレ期(2万~1万7000年前)、マドレーヌ期(1万7000~1万2000年前)とされる。

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