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シロイヌナズナ シロイヌナズナ
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シロイヌナズナ

シロイヌナズナ
シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)はアブラナ科の一年草で、日本では北海道~九州に分布し、海岸や草地に生える目だたない植物であるが、現在、研究の実験用モデル植物として現代植物学をひっぱる大きな推進役となっている。研究者間では属名のアラビドプシスでよばれることが多い。この植物は、種子をまいてから次の代の種子を収穫するまでの期間が6週間と短いうえに、全遺伝情報のゲノムサイズが種子植物の中ではひじょうに小さく(約1億3000万塩基対)、さらに化学物質の処理によってさまざまな変異体を比較的簡単につくることができる。これらのことから、シロイヌナズナは、どの遺伝子が、形態などの分化のどこの段階で、何を制御しているのかをしらべるのに、とてもよい材料なのである。こうして、1980年代半ばからシロイヌナズナは研究のモデル植物として広くとりあげられるようになり、2000年12月には日欧米の国際共同プロジェクトによって、高等植物としてははじめてシロイヌナズナの全ゲノムの塩基配列が決定された。解析の結果、2万5000個あまりの遺伝子をもつことがわかり、それらの中にはイネ、コムギ、ダイズなどの主要作物と共通する重要な遺伝子が多数ふくまれていると考えられている。これらの研究成果によって、植物の形態形成などは遺伝子でかなり説明することができるようになった。まさに、現代植物学はシロイヌナズナの研究によって最新のゲノム科学をつきすすんでいる。2001~10年については、日欧米の国際共同研究として「2010年プロジェクト」がたちあがっている。このプロジェクトでは、シロイヌナズナのゲノム上のすべての遺伝子の発現のようすや、すべてのタンパク質の挙動のようすをしらべるといった大規模な解析が予定されている。
G.A. Maclean/Oxford Scientific Films
関連項目
かずさDNA研究所; シロイヌナズナ; 植物学; 植物
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