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| II. | 対流圏 |
最下層の対流圏は、人間をはじめ多くの生物がすむ地表の上に広がる。その高度は赤道地方の上空で17km、北極と南極の極地方上空では10kmにおよんでいるが、同一の緯度でも、対流圏の厚みは夏には厚く、冬にはうすくなる。対流圏の気温は、地表から高度をますにつれて低くなる。その割合は気温減率とよばれ、100m上昇するごとに気温は約0.6°Cの割合で低下する。対流圏には、大気中の全気体質量の75%がふくまれており、大気の圧力は、最大となる。それは大気が重力によって地球にひきつけられ、その重みで最下層である対流圏が圧迫されるためである。
また、塵(ちり)や水蒸気も多く、しばしば雲が発生し、雨や雪などの降水がみられる。地表が太陽熱で暖められると、軽くなった空気が上昇し、上部では放射により冷却される。そのため、対流現象がおき、さまざまな気体をふくむ大気がつねに撹拌(かくはん)されることになり、いわゆる気象現象(→ 天気)が生じる。