伊勢神宮
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伊勢神宮
III. 皇室と関係の深い神社

伊勢神宮には社格や神階がないが、これは朝廷・国家の最高の神をまつり、他の神社より超越することをあらわす。天皇以外の奉幣(ほうへい)・参詣を禁止する私幣禁断や、天皇の皇女を斎宮(さいぐう)として奉仕させるかつての制度からも、伊勢神宮が皇室にとって特別な存在であったことがわかる。

神宮の職員である祢宜(ねぎ)として、内宮には荒木田氏、外宮には度会(わたらい)氏があたり、大神宮司(だいじんぐうし)がそれらを統括していた。ほかに大中臣(おおなかとみ)氏の五位以上の神祇(じんぎ)官が祭主に任じられ、勅使として朝廷との間を往復していた。祭主の職は、大中臣氏一族の藤波氏が世襲するようになった。1871年(明治4)の神宮改革でこれらの神職の世襲は廃止され、祭主は皇族だけにかぎられた。