仮名
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仮名
III. 平仮名

9世紀前後に、万葉仮名の草書体をさらに簡単にしてできあがったのが平仮名である。たとえば、「あ」は「安」、「い」は「以」、「う」は「宇」の草書体をもとにしてできている。平仮名は、物語や日記など、主として女性によって書かれた文章に使用されることが多かったため、「女手(おんなで)」ともよばれた。

成立当時の平仮名は、現代と同じように、1つの音節に1つの文字が対応するのが原則で、現在もちいられていない「ゐ」と「ゑ」をふくめて47種類であった。成立当時の文字の形も現代のものとほぼ同じだったが、書道が発達して文字の形の美しさがもとめられるようになるにつれて、それまでとはちがう漢字をもとにした平仮名も使用されるようになり、平仮名の種類がふえた。

基本の形とはことなった字形をもつ仮名を、変体仮名という。明治期になってから、変体仮名を整理して、現代のように統一された平仮名の字体があらためてもちいられるようになった。