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| III. | さまざまな分野での国風文化 |
朝廷・貴族の年中行事も、それまで中国的な節日(せちにち)行事が中心だったが、この時期には日本の風土に根ざした行事につくりかえられていった。それは服装面にもあらわれ、それまでの中国風の礼服・朝服にかわって、平安中期以降には和様化した男子の衣冠束帯(→ 衣冠:束帯)や、女子の十二単などの女房装束が一般化した。貴族の住居も寝殿造が普及し、屋内は障子や屏風で間仕切りされ、やまと絵がそれらをかざった。
また9世紀までに完成普及した仮名(平仮名)は文学などの世界を飛躍的に発展させた。905年(延喜5)に勅撰された「古今和歌集」は、仮名によって書かれた序文とともに、漢詩から和歌への転換を象徴的にかたっている。「源氏物語」「枕草子」をはじめとする女房文学や女流作家の出現も、国風文化を代表するものだった。
→ 弘仁・貞観文化