| 清 | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| IV. | 文化 |
清朝は、被支配民族となった漢人の心をつかむために漢人学者を優遇し、また明と同じく朱子学を正統の官学とさだめた。康熙、雍正、乾隆3代の皇帝はみな大規模な文化事業を主催し、康熙帝の「康熙字典」、康熙・雍正両帝による「古今図書集成」、乾隆帝の「四庫全書」はよく知られている。その一方で、文字の獄や禁書によって清朝批判をきびしくとりしまったため、学問は柔軟性をうしない、考証学が盛んになった。
文学では、元、明にひきつづいて戯曲や小説などの大衆文学が盛んで、戯曲では「長生殿伝奇」「桃花扇伝奇」、小説では「聊斎志異」「紅楼夢」などが知られる。これらは旧中国社会における上流階級の家庭と人物を事細かに描写している。
絵画では明代以来の南画が主流を占め、石濤(せきとう)、八大山人ら明朝遺民による抵抗精神をもつ画風が特徴である。これらの南宗画は、のちに形式化して清朝画院の画家たちが手法としてとりいれるようになった。また、イタリア人宮廷画家カスティリオーネが西洋画の遠近法などを中国にもたらしている。
工芸では陶磁器をはじめとして玉器・ガラス器・文房具など、豪華、精巧なものが盛んにつくられ、今日でも北京、台北の故宮博物院でみることができる。