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| II. | 先物取引 |
先物取引とは、将来のある時点においてあらかじめさだめられた価格で資産の売買をおこなうことを約定する取り引きである。類似した取り引きに、将来の一定時点に受け渡しすることを約定して現在時点において売買契約を締結する、先渡取引がある。この先渡取引は顧客のニーズにもとづいて設計されるため、その性格はひじょうに個別具体的であり、投資家の範囲も限定されるという欠点をもつ。そこで、商品、価格、数量、期間などを標準化し、反対売買による差金決済ができるように設計されたのが先物取引である。また、先物取引は取引所で取り引きされており、取り引きの相手方の信用力を考慮することなく取り引きに参加できるという利点もある。
先物取引は、もともと商品取引について発達したが、通貨やその他の金融資産にもひろがり、最近では金融先物取引のほうが市場規模を拡大している。日本における金融先物取引の例としては、東京証券取引所で取り引きされる債券先物取引や株式指数先物取引、東京金融先物取引所で取り引きされる金利先物や通貨先物があげられる。