| 万葉集 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
現存する最古の歌集で、7世紀半ばから8世紀半ばにかけてよまれた4500余首の歌が20巻におさめられている。「万葉集」の意味は、万(よろず)の言(こと)の葉をあつめたものとする説と、万世(よろずよ)につたわれとの願いから題されたとする説がある。長年にわたる数次の編纂をへて8世紀末ごろに現在のようなかたちをとるようになったとされる。編纂には大伴家持が多くの部分にかかわったと考えられる。勅撰と私撰の両説があり、巻17以降は家持の歌日記の性格をもつ。作者は天皇から庶民までとひろく、生活に密着した歌が多い。表記は、漢字の音と訓を表音的にもちいた、いわゆる万葉仮名でなされている。万葉仮名は、日本が固有の文字をもたなかったために、中国大陸から渡来した漢字を日本語の表記に応用したもので、この表記法によっているため、平安時代にはすでに読解がむずかしくなっており、訓読がこころみられている。