和歌
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和歌
III. 和歌の技巧的表現

抒情詩である和歌には、さまざまな技巧表現がみられ、比喩をはじめ、ある特定の語にかかる枕詞や序詞が、「万葉集」のころからもちいられた。「古今和歌集」のころには、掛詞や縁語が盛んに採用される。たとえば小野小町の「花の色はうつりにけりないたづらに我が身よにふるながめせしまに」では、「ふる(降る、経る)」「ながめ(長雨、眺め)」が、同音異義の2語を重ねた掛詞にあたり、「降る」「長雨」のように、関連の深い2つ以上の語を意識的にもちいるのが縁語の技法にあたる。また、ある作品を典拠とすることで歌の世界に厚みをます技法は、本歌取り、本説・本文の歌とよばれ、「新古今和歌集」の時代に自覚的にもちいられるようになった。