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II. 世界の米の生産と輸出入

米を生産している地域は、日本をふくむ東アジア、東南アジア、インド、西アジア、それにアメリカ、イタリア、エジプトなどだが、オーストラリアやアフリカでも生産されている。もっとも生産量が多い国は中国である。栽培する面積はインドがもっとも広いが、単位面積当たりの収量が低く、生産量としては第2位にとどまっている。米の約9割はアジアで生産されている。

コムギやトウモロコシが輸出用に増産されるのに対して、米はほとんどが自国で消費するために生産されており、生産量に対する輸出割合は小さい。そこには、米が時間の経過とともに、急速に味がおちていき、新米にくらべて古米、古古米の価格がはるかに低いことが影響している。つまり、米の場合には、長期にわたって在庫をかかえ、価格の変化に応じて販売量をかえていくことがむずかしいのである。貿易量が少ないために、米の国際価格の変動ははげしい。

米の最大の輸出国はタイで、インドやベトナム、アメリカなども多い。タイの輸出量が多いのは、19世紀に、イギリスの資本によって、インドやセイロン(現スリランカ)向けの米を生産するために、稲作地帯が開拓されたことが影響している。米の輸入量が多いのはフィリピンなど、おもにアジアやアフリカの途上国である。