茶道具
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茶道具
II. 掛物

床の間にかざられ、当日の茶の湯の主旨・主題をしめすのが掛物である。掛物は茶室にかざられる道具の中でももっとも大切なもののひとつとされる。掛物の内容は多岐にわたるが、「絵画」と「書跡」の2つに大別できる。

茶室にかざられる絵画には墨絵(水墨画)と色絵がある。書跡には、中世以前の名筆による仮名書き、中国の高僧や日本の禅僧によって書かれた墨跡、江戸時代以降の代々の家元による書などがあげられる。中国の高僧による墨跡などは、筆者の徳をしのぶ心から、高貴な名物裂(めいぶつぎれ)をもちいて表装されることが多い。また絵に詩句などをくわえた「賛」(画賛ともいう)とよばれる墨書も多くみられる。また古く王朝時代末から伝来する和歌などの仮名書きは「古筆」とよばれ、著名な歌人・公卿などの名筆の手になるものが尊重される。