茶道具
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茶道具
III. 釜と風炉

茶室では炭火によって釜(かま)に湯がわかされ、茶が点(た)てられる。茶によって客のもてなしをすることについて、「釜をかける」という慣用の言葉があるのは、道具としての釜の大切さをしめしている。

茶の湯では1年が「炉」と「風炉」の時期にわけられる。11月初旬の立冬から翌年5月初旬の立夏までの半年は、茶室の炉を開き、釜を畳の面より低い「炉」にかけて釜を煮たてる。また立夏のあと半年は「風炉」とよばれる火鉢に釜をかける。

一般に冬の時期は大ぶりの釜、夏の時期は比較的小ぶりの釜がもちいられる。また炉に釜をかけるときは、炉の上に「炉縁(ろぶち)」の名の木製の枠をつかい、これにも茶室の大小、時候に応じて種類は多い。また夏の時期にもちいる釜をかける「風炉」も種類は多く、鉄や唐金(からかね。青銅)の金属製のもの、土風炉とよぶ陶器に黒漆をぬったものなどがみられる。