寺院建築
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寺院建築
II. インド

仏教建築は仏教の発祥地であるインドで成立した。本来、僧は定住せずに修行をおこなっていたが、雨季である夏には仮の宿所をもうけて共同生活をおくった。これを安居(あんご)、雨(う)安居、夏(げ)安居などというが、そのための施設がサンガーラーマsamghārāma(衆園:しゅおん)である。この音訳が僧伽藍摩であり、のちの寺院建築総体をさす伽藍の語源となった。その後、仮の宿所が常設化して僧院(ビハーラ)が誕生した。

また初期の仏教建築の代表的なものに仏塔(ストゥーパ)がある。釈迦の死後、その遺骨(仏舎利:ぶっしゃり)をまつるために建てられたもので、初期には在俗の人々によってつくられたが、のちに僧院とくみあわされて寺院建築を代表する建物のひとつとなった。仏塔は土、煉瓦、石などを材料とし、鉢をふせた形につくられた。仏像が成立したのち、それを安置する仏堂もつくりだされたが、インドでは伽藍内で主たる位置を占めることはなかった。→神殿の「インド」