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| I. | プロローグ |
哺乳類は、古生代二畳紀中ごろから中生代ジュラ紀中ごろまで繁栄した爬虫類の獣形目から、古生代三畳紀の初期に枝分かれしたとされている(→ モルガヌコドン)。
しかし哺乳類が数や種類をふやすのはジュラ紀になってからである。ジュラ紀後期には草食生や肉食生の哺乳類があらわれたが、この流れの多くは中生代に絶滅し、新生代まで生きのこったのは単孔類や有袋類などわずかである。
それ以外の現生の哺乳類は、中生代白亜紀に出現した食虫類から分化したものである。これらは、絶滅した種もふくめて哺乳綱を構成する。ここでは、現生の哺乳類についてのみ解説する。
| II. | 原獣亜綱 |
ジュラ紀に出現した哺乳類型爬虫類の梁歯(りょうし)目を祖先とする、哺乳類としてはきわめて古いタイプである。そのため、ほかの真獣類(獣亜綱)とは区別される。現生のものはカモノハシ目だけである。
| 1. | カモノハシ目(単孔目) Monotremata |
オーストラリアとニューギニアにのみ分布し、現生種としてはカモノハシとハリモグラだけである。口には歯がない。肛門や尿道孔、生殖孔があわさって、外に口を開く総排出孔をもつ。
メスには胎盤がなく、卵をうむ卵生である。ハリモグラは腹部にある袋で、カモノハシではメスが抱卵して卵をかえし、母乳によって子はそだつ。
| III. | 獣亜綱 |
カモノハシ目が属する原獣亜綱とともに哺乳綱を構成する。また、本亜綱はフクロネズミ目のみで構成される後獣下綱とそれ以外の正獣下綱にわけられる。
この一群の哺乳類は、ジュラ紀に出現した肉食性哺乳類の全獣目の一群から進化したとされる。それはおそらく白亜紀後期ころのことで、胎生だが胎盤の発達がふじゅうぶんな有袋類と胎盤の発達した有胎盤類である食虫類であったとされる。
| IV. | 後獣下綱 |
現生のものはフクロネズミ目のみで、カモノハシ類についで下等な哺乳類のグループである。有胎盤類(正獣下綱)と同じ祖先からわかれ、独自の進化をとげた。中生代には全世界に分布を広げたが、新生代にはいり有胎盤類が繁栄しはじめると各地で絶滅した。
| 1. | フクロネズミ目(有袋目) Marsupialia |
北アメリカ大陸が起源と考えられているが、現在は南アメリカ大陸とオーストラリアの周辺にだけ分布する。
多くは、卵黄嚢胎盤(らんおうのうたいばん)のため胎盤が不完全で、妊娠途中で未熟な胎児を出産する。子は母体の下腹部にある袋の中で母乳によってそだてられる。この袋は育児嚢(いくじのう)とよばれる。
小型のチビフクロモモンガから、大型のカンガルーまで、体の大きさはさまざまである。フクロネコ、タスマニアデビル、フクロオオカミ、フクロアリクイ、バンディクート、コアラ、ウォンバット、クスクス、オオカンガルー、キノボリカンガルーなど。
| V. | 正獣下綱 |
じゅうぶんに発達した胎盤をもつ、いわゆる哺乳類としての特性を完全にそなえたグループである。食中類から分化したのは新生代にはいってからのことだとされる。新生代においては急速に多様化し、始新世になると空にはコウモリ目が、海にはクジラ目やジュゴン目が進出するなど大発展をとげる。このために新生代のことを「哺乳類時代」とよぶこともある。
| 1. | アリクイ目(貧歯目) Edentata |
南アメリカ大陸に起源し、同大陸だけで独自の進化をとげた特異な哺乳類のグループで、アルマジロ類とナマケモノ類、アリクイ類という、それぞれ独特の生活様式に適応した3つのグループにわけられる。
外形はネズミに似たところがあり、口がややつきだしている。アルマジロ類では背に甲をもつ。アリクイ類には歯はほとんどないが、アルマジロ類とナマケモノ類には貧弱で単純な形の歯があり、一生のびつづける。アルマジロ類とアリクイ類は肉食生で、ナマケモノ類は草食生である。いずれも森林に生息する。
ココノオビアルマジロ、オオアルマジロ、オオナマケモノ、ミユビナマケモノ、フタユビナマケモノ、オオアリクイなど。
| 2. | モグラ目(食虫目) Insectivora |
原始的な特徴をもち、形態的にも生態的にも初期の有胎盤類の姿をのこしているといわれる。知能はそれほど発達していない。南アメリカ大陸とオーストラリアには分布しない。
小型の哺乳類で、目は小さいか退化し、口は頭部の前面に突出している。おもに夜行性で、昆虫やミミズなどをとらえて食べる食虫性だが、植物を食べるものもある。
モグラ、トガリネズミ、ヒミズ、テンレック、デスマン、ハリネズミなど。
| 3. | ツパイ目 Scandentia |
ツパイ科の5属16種のみで構成される。ツパイは形態的にはリスに似たところがあるが、系統的にはむしろモグラに近く、モグラ目に分類されていたこともある。また脳や耳、指などが原始的なサルと共通する特徴をもつためサル目に分類されていたこともあった。しかし現在では独立した目とされる。東南アジアにのみ分布する。
| 4. | ヒヨケザル目(皮翼目) Dermoptera |
ヒヨケザル科の1属2種のみで構成される。ヒヨケザルは滑空をするための飛膜が、コウモリ目のように前足と後ろ足の間だけでなく、首から前後の足の間、尾と後ろ足の間にも発達している。また、顎(あご)の第2切歯の歯根が2本にわかれているなど、他の哺乳類にはみられない特徴をもっている。系統関係は不明な点が多いが、モグラ目やコウモリ目に近いのではないかといわれている。東南アジアにのみ分布する。
| 5. | コウモリ目(翼手目) Chiroptera |
体形はネズミに似ているが、前肢には長い指が5本あり、その指の間にうすい飛膜が翼状となっているため、外見は鳥に似ている。また最小の哺乳類は、キティブタバナコウモリである。
コウモリの仲間は全哺乳類の約4分の1近くを占める大グループである。この繁栄の要因としては、他の哺乳類が進出していない大空という空間への進出に成功したからだとされる。同じ生活空間を占め、餌(えさ)となる昆虫などでも鳥類と競合するが、鳥類は昼行性、翼手類の多くは夜行性というかたちですみわけている。
コウモリ目はオオコウモリ亜目とコウモリ亜目に2分される。オオコウモリ亜目は昼行性で視力による行動をとり植物食性、コウモリ亜目は夜行性で視力はよくないが反響定位による捕食をおこなう肉食性である。南アメリカには吸血性のチスイコウモリがいる。
オオコウモリ、セバネコウモリ、フルーツコウモリ、サシオコウモリ、キクガシラコウモリ、ヘラオコウモリ、ホオゲコウモリ、アブラコウモリ、ヒナコウモリ、テングコウモリなど。
| 6. | サル目(霊長目) Primates |
通常はヒト以外の霊長類をさしてサルというが、動物学上はヒトもサルの一種である。霊長類の祖先はツパイのような動物と考えられているが、最初の霊長類と思われる化石は中生代の白亜紀の地層から発見されている。
全身が黒または灰褐色の体毛でおおわれるが、顔面や耳、尻の一部は裸出する。基本的には樹上生活者で植物食だが、雑食性のものも多い。
四肢の5本の指がよく発達し、とくに第一指(親指)がほかの指とむかいあう対向指となっていて、たくみに物をつかむことができる。また、左右の眼が顔の前面にならぶ両眼視や、すわって上半身を直立させた休息姿勢などは、樹上生活からきたものとされる。大脳半球が発達していて、視覚がすぐれている半面、嗅覚はやや退化している。乳頭は胸部に1対ある。
キツネザル亜目(原猿類)とサル亜目(真猿類)に2分される。原猿類は、おもに熱帯多雨林にすむやや下等なキツネザルやロリス、メガネザルなどで構成される。真猿類は原猿類よりは高等で、ホエザルやオマキザル、オナガザルなどの広鼻猿類とチンパンジーやゴリラ、ヒトなどの狭鼻猿類からなる。狭鼻猿類は類人猿ともいわれる。サル類は北アメリカとヨーロッパをのぞいた新旧大陸の熱帯を中心に分布している。アイアイ、ガラゴ、テングザル、マンドリル、マントヒヒ、ゲラダヒヒ、マカク、アカゲザル、インドリ、ウーリーモンキー、オランウータン、クモザル、テナガザル、ハヌマンラングール、フクロテナガザル、ライオンタマリンなど。
| 7. | ネコ目(食肉目) Carnivora |
中生代白亜紀末に恐竜などが絶滅した後、哺乳類の祖先の一部が草食に適応したが、新生代第三紀の初めにそれを捕食するかたちで食肉類が進化したとされる。当初は獲物である草食獣も小型でネズミ大だったので、現在のイタチのような動物だったと思われる。その後、草食獣が適応放散の過程で大型化するにともなって、食肉類も大型化した。食肉類は有蹄(ゆうてい)類に近縁といわれる。
陸生の食肉類であるネコ亜目(裂脚亜目)と海生のアシカ亜目(鰭脚(ききゃく)亜目)に2分される。裂脚類は、前後の足が同形で歩行に適している。また、顎が発達しており、とくに上顎の犬歯が発達するため獲物をとらえるのにすぐれ、また強大な臼歯(裂肉歯)も獲物を切りさくのに適している。完全な肉食のため、一般に小腸は短い。大脳半球の発達はよく、知能程度は高い。本来、オーストラリアとニュージーランドには分布していなかった。
鰭脚類は、クマに近い裂脚類の一部が海に進出して、魚食に進化したとされる。体形は流線型で耳などの突起部は退化し、足は鰭(ひれ)に進化するなど、水中生活に適応している。裂脚類とはちがい、歯は魚を丸のみにする際に保持する機能しか必要がないために、形は単純になっている。海での生活に適応しているが、クジラとちがい繁殖や休息時には上陸しなければならない。
アードウルフ、アナグマ、アメリカグマ、アライグマ、イタチ、イヌ、イリオモテヤマネコ、ウンピョウ、オオカミ、オオヤマネコ、オコジョ、オセロット、カラカル、カワウソ、キツネ、キンカジュー、クズリ、クマ、クロテン、ケナガイタチ、コヨーテ、サーバル、ジェネット、ジャイアントパンダ、ジャガー、ジャコウネコ、ジャッカル、スカンク、タヌキ、チーター、ツキノワグマ、ツシマヤマネコ、テン、ディンゴ、トラ、ドール、ナマケグマ、ニホンオオカミ(絶滅)、ハイエナ、ヒグマ、ヒョウ、ピューマ、フェネックギツネ、フェレット、ホッキョクグマ、マレーグマ、マングース、ミーアキャット、ミンク、メガネグマ、ヤマネコ、ユキヒョウ、ライオン、ラッコ、リカオン、レッサーパンダ、アシカ、アザラシ、オットセイ、ゴマフアザラシ、セイウチ、ゼニガタアザラシなど。
| 8. | クジラ目 Cetacea |
白亜紀末に他の恐竜とともに絶滅した魚竜類にかわり、クジラの祖先が海の魚食者として急速に適応していったとされる。系統的には牛やカバなどの偶蹄類に近縁であることが、初期クジラの骨格化石やDNA(デオキシリボ核酸)をもちいた分子系統学的研究によってわかっている。
哺乳類では最大級の大きさをもつものもいる。体毛は消失しており、かわって皮下脂肪が発達している。前足は鰭状になり、後ろ足はなくなっている。尾は尾鰭となり、背鰭は皮膚が隆起することでできており、背鰭を欠くものもある。耳殻(じかく)や四肢の爪(つめ)は退化している。鼻孔は頭頂に移動することで噴気孔となった。頭部と胴部は区別できないが頸椎(けいつい)はのこっている。
盛んに反響定位とコミュニケーションをおこなうために、聴覚がもっとも発達しており、ついで触覚が発達している。
クジラ目にはイルカもふくまれるが、一般に体長5m以下の種をイルカとして便宜的にわけているだけで生物学的にはひげや歯の有無で、ヒゲクジラ亜目(セミクジラ、コククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、シロナガスクジラ、イワシクジラなど)とハクジラ亜目(マッコウクジラ、シャチ、シロイルカ、ネズミイルカ、バンドウイルカ、イッカク、カワイルカ、スナメリ、ゴンドウクジラなど)の2つの亜目に分類される。
| 9. | ゾウ目(長鼻目) Proboscidea |
ゾウは、陸生哺乳類ではもっとも大きい。現在ではアフリカゾウとアジアゾウの2種しか生息しないが、かつてはオーストラリアをのぞく各大陸で繁栄した。
化石も多く発見されている。体高70cmほどの鼻も短くバクに似たメリテイルウムがもっとも古く、新生代初期にあらわれた。その後、マストドン、ステゴドンなどにわかれて進化し、やがて現生2種の祖先型やマンモス、ナウマンゾウ、エレファスなどが出現した。しかし、種としては絶滅にむかいつつあり、現生のものは「生きている化石」ともいわれる。ゾウの衰退にはヒトの狩猟能力の増大が大きく関連しているといわれている。
| 10. | ジュゴン目(海牛目) Sirenia |
外見はイルカやアシカに似ているが、ゾウ目と手根骨の構造が近いことから、ゾウ目と同じ祖先が、海や川に進出して適応したのがジュゴン目だとされる。体毛はほとんどなく、前足は鰭状に変形している。後ろ足も退化し、かわって尾鰭が発達している。暖海の浅瀬に生息し、海草類などを食べる。
ジュゴン、マナティーなど。
| 11. | ウマ目(奇蹄目) Perissodactyla |
後ろ足の指は1本から3本の奇数で、それぞれ爪でおおわれている。するどい切歯は草をかみ切るのに適し、大きく幅広の臼歯は草をすりつぶすのに適している。哺乳類は植物のセルロースを消化できないが、ウマ目の動物は小腸や盲腸が長く、盲腸の中の微生物がセルロースを分解することで栄養を吸収することができる。胃はウシ目のような反芻(はんすう)胃でなく、ふつうの胃である。原野に群れをつくって生活し、走力にすぐれている。
ウマ、ロバ、ターパン、シマウマ、バク、インドサイ、スマトラサイ、クロサイ、シロサイなど。
| 12. | イワダヌキ目 Hyracoidea |
4000万~5000万年前にゾウ目と同じ祖先からわかれたとされる。体は小型で、姿や習性はウサギやネズミに似ていて、上顎の切歯も一生のびつづける。しかし、爪は蹄(ひづめ)状をしていることから有蹄類の仲間だと判別できる。アフリカ大陸にのみ分布する。ハイラックスなど。
| 13. | ツチブタ目(管歯目) Tubulidentata |
現生種はアフリカ大陸のツチブタ1種だけであり、どのような祖先から進化したか系統的な点は不明である。切歯と犬歯をもたず、管をたばねたような形の臼歯をしている。穴をほるのに適したするどい平爪をもち、シロアリやアリを常食とする。
| 14. | ウシ目(偶蹄目) Artiodactyla |
前後の足の指は2本または4本の偶数の哺乳類。
イノシシ亜目(イノシシとカバ)、ラクダ亜目、ウシ亜目(シカ、キリン、ウシなど)に分類されるが、小型のネズミジカから大型のキリンまで大きさはさまざまである。足の筋肉が発達し、走力にすぐれている種類が多い。ウシ亜目の大部分のものは角をもっているのも特徴である。進化のすすんだものでは上顎の門歯が退化し、犬歯を欠くものが多い。
イノシシは雑食性だが、それ以外のものの多くは草食性で、腸は長く胃は反芻(はんすう)胃となっており、そこに共生する微生物の力をかりてセルロースを分解する。古くから人間の狩猟対象であり、また多くの家畜がつくりだされている。
アイベックス、アカシカ、アルガリ、アルパカ、アンテロープ、インパラ、エランド、オジロジカ、イボイノシシ、ペッカリー、コビトカバ(→ カバ)、リャマ、フタコブラクダ、マメジカ、ジャコウジカ、ノロ、シフゾウ、オカピ、ヘラジカ、トナカイ、キバノロ、スイギュウ、カワイノシシ、ガゼル、グアナコ、ゲムズボック、コブウシ、サンラ、シャモア、ヤギ、シロイワヤギ、ジャコウウシ、スタインボック、スプリングボック、ダイカー、ダマジカ、ハーテビースト、バーバリーシープ、バイソン、バビルーサ、ビクーニャ、ビッグホーン、ブタ、プロングホーン、ホエジカ、ミュールジカ、ヤク、ワピチ、カモシカ、ヒツジ、シカなど。
| 15. | センザンコウ目(有鱗目) Pholidota |
系統的にはアリクイ目に近縁で、かつてはいっしょの目とされていたが、近年は独立した目としてあつかわれる。アリクイに似ているが、全身はかたくあらい鱗(うろこ)におおわれている。この鱗は体毛が変化したもので、ぬけかわる。口先はとがり、四肢にはするどい爪が発達している。歯は1本もなく、長い舌でアリやシロアリを食べる。食べたアリなどは、角質化した胃壁ですりつぶされる。おもに地上生だが木にものぼることがある。アジアとアフリカの熱帯域にのみ分布している。
センザンコウ、オオセンザンコウなど。
| 16. | ネズミ目(げっ歯目) Rodentia |
哺乳類の中でもっとも繁栄しているグループ。種数としてはコウモリ目の約2倍に近く、全哺乳類の種数の半分近くを占める。繁栄の要因としては、体が小さく、他の哺乳類が利用できないような空間を利用でき、また繁殖の速度がはやいこと、生活が多様性にとみ、植物食を中心に幅広い食性に適応していることなどである。発達した門歯はするどいノミ状で、物をかじるのに適し、歯は一生のびつづける。リス類とネズミ類、それに南アメリカ大陸産のネズミであるテンジクネズミ類に大きくわけることができる。
アグーチ、オブトイワバネズミ、ジリス、テンジクネズミ、ビスカーチャ、プレーリードッグ、リス、ハタリス、シマリス、ムササビ、モモンガ、ビーバー、ハムスター、キヌゲネズミ、ポケットマウス、マーモット、マスクラット、ヤマビーバー、ホリネズミ、ゴールデンハムスター、エゾヤチネズミ、ハタネズミ、カヤネズミ、アカネズミ、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミ、ヤマネ、レミング、デバネズミ、タテガミヤマアラシ、カナダヤマアラシ、モルモット、カピバラ、パカ、チンチラ、ヌートリアなど。
| 17. | ウサギ目 Lagomorpha |
ウサギは最近までネズミ目に分類されていたが、上顎の門歯がげっ歯類の1対に対し大小2対あることなどから、現在ではウサギ目として分類されている。草食性で、盲腸内に共生する微生物が分解したセルロースを排泄(はいせつ)して食べなおすという糞食(ふんしょく)をする。
ナキウサギ、アマミノクロウサギ、カンジキウサギ、ジャックウサギ、ワタオウサギ、ノウサギ、アナウサギ(カイウサギ)など。
| 18. | ハネジネズミ目 Macroscelidea |
アフリカに1科のみ分布する。生態などが似ていることからモグラ目に分類されていたが、尾がネズミに似ており、指は有蹄類に近いなど系統的にはまだじゅうぶん解明されていない。異様に長い吻(ふん)を盛んにうごかし、ミミズや昆虫を捕食する。